日本代表の主将を務めるサンプドリアDF吉田麻也が、26日のカタール・ワールドカップ(W杯)出場権獲得会見に出席した。
日本は24日のアジア最終予選第9節でオーストラリア代表に2-0で勝利し、W杯本大会の出場権を獲得。試合の中ではカウンターを受ける場面やセットプレーからゴールを脅かされる場面もあったが、吉田らを中心に無失点で切り抜けると、終盤に三笘薫が2得点を決め切った。
会見に出席した吉田は、試合直後にも語っていたように「本当にほっとしています」と安堵の表情。29日のベトナム代表戦や今後の争いに向けた意気込みも語った。
「(ベトナム戦に勝利して)このリーグを1位で突破するというのは、アジアで力を示す良い機会だと思っています。僕たちの目標はカタールW杯でベスト8に行く、日本サッカーの歴史を塗り替えることがこのチーム、僕自身の目標でもあります。そこに向かってまた一から競争が始まりますし、引き続き協会から各選手まで一人ひとりがさらに日本サッカーを高めていけるように頑張っていきたいと思います」
今回の最終予選では、前回のロシアW杯に向けた予選でレギュラーだった原口元気や柴崎岳、川島永嗣らがあまり出場機会を得られず。主将としてけん引してきた吉田は、ベテラン陣の姿勢に支えられたと口にしている。
「もちろんポジションを奪われる選手も出てくるでしょうし、それは歳が上になればなるほど受け入れがたくなってきて、自分がどう振る舞うか非常に難しいと思います。その中でも柴崎選手、原口選手、川島選手もですが、ベテランたちが練習から、そしてベンチでの振る舞いを若い選手に見せることによって、同じように出場時間が短い若い選手たちが、どう振る舞わないといけないかを自然と学ぶことができたり、このユニフォームを着て日の丸を背負って戦うことの意味を理解できるようになると思います。そういう意味で経験ある選手たちに非常に助けられたと思いますし、非常に良いチームだなと感じています」
また、最終予選の開始から3試合で2敗を喫するなど、日本は厳しい立ち上がりとなった。特に初戦、ホームでオマーン代表に敗れた際には大きな混乱に包まれたが、吉田は長年共に戦ってきた長友佑都の言葉で気持ちを引き締めたようだ。
「五輪が終わって自分の中で切り替えて、今度は最終予選だと臨んだ一試合目で躓いてしまい、自分自身も頭の整理と心の準備ができていたか自問自答しました。2試合目の時に長友選手が部屋に来て、発破をかけてくれたというか、もう一回熱量をもって挑まないと駄目だろと言われて目が覚めたというか、頬を叩かれた気持ちになりました」
その後、第4節オーストラリア代表戦でシステムを変更して白星を飾ると、日本はそこから怒涛の6連勝。締めくくりとなる29日のベトナム代表戦はホーム・埼玉スタジアムで行われる。
吉田は質疑応答後、会見の最後に自ら「言い忘れたことがある」と挙手し、以下のように呼び掛けた。
「ベトナム戦、せっかく6万人収容できるらしいので。なかなか予選を通してサポーターの皆さんの前でプレーできなくて、選手みんな寂しがっていました。まだ声は出せないですが、次のステップとして6万人たくさん集まって、みんなで勝って、もう一回W杯出場をみんなでお祝いして喜び合いたいと思っています。日本代表が6万人を集めてクラスターを出さずに試合を終えることが、次のスポーツイベントに繋がると思いますので、是非皆さんスタジアムに足を運んでいただけたらと思いますし、僕たちも最高のパフォーマンスでお返ししたいと思います」
