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【ベトナム戦プレビュー&予想フォーメーション】サッカー日本代表、ワールドカップに向けたサバイバルがスタート! 数少ないチャンスの場に燃える選手たち

カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の最終節では、日本代表とベトナム代表が対戦する。試合の見どころや予想フォーメーションは?

■勝利を前提としたアピールの場

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24日に行われたオーストラリア代表戦に2-0で勝利し、W杯本大会の出場権を獲得した日本。グループBにおいてサウジアラビアに勝ち点1差をつけての首位に躍り出ており、29日のベトナム戦に勝利すればトップで最終予選を終えることも確定させられる。

約6万人の収容が許可されているホーム・埼玉スタジアム2002での一戦は、日本のサポーターの前でパフォーマンスを見せる凱旋試合でもあるが、一方で選手たちにとってはW杯に向けた最初のサバイバルとなる。

前日会見に出席した森保監督はまず「前節W杯出場権をつかみ取りましたが、最終戦も勝ってホームのサポーターの皆さんに喜んでいただく」ことを目指すと強調。そのうえで、先発メンバーを入れ替えて戦うことを明言していた。

「明日は豪州戦からはメンバーを入れ替えて戦いたいと思います。最終的には昨日(27日)の練習の通りになるかは分かりませんが、大幅に変えて戦いたいと思います。色んなケガ人やアクシデントが出る中、総力戦で戦ってきたこと、総合力を示してW杯出場権をつかみ取ったこと、チームとしての力を示せるように戦いに臨みたいと思います」

第4節での4-3-3への布陣変更をきっかけに調子を上げ、6連勝でW杯出場を決めた日本は、これまで主力を比較的固定して戦ってきた。それによって連係が深まった面もあるが、ベトナム戦はW杯に向けた選手層の強化に早速活用するようだ。

キャプテンを務めるDF吉田麻也も、チームとしてW杯ベスト8以上を掲げるからこそ、そうする必要があると説いていた。

「良い状態で大会に入ることが一番大事です。大会前に失速する選手もいれば、大会前にぐっと伸びる選手もいます。チームは生き物というのはその通りで、ベスト8を考えると(相手国の)分析や選手層は必ず大事になります」

■W杯8強以上の野望に向けた第一歩

20220329_Japan_Form(C)GOAL

当然、これまで先発機会が多くなかった選手たちは燃えている。その筆頭がオーストラリア戦で終盤に鮮やかな2ゴールを決めて一躍ヒーローとなった三笘薫だろう。

三笘は現在のユニオン・サン=ジロワーズに移籍する以前、川崎フロンターレで実力を磨いていたが、プロデビュー当初は途中出場での起用がメインだった。しかし、出場するたびに結果を残すと、スタメンを勝ち取って90分間を通じて脅威になれることを証明した。

当人は「監督の意図はある」と指揮官の采配を尊重。「後半にスペースがあると生きるタイプというのは分かっています」と理解を示しながらも、“ジョーカー”としての枠を飛び出すことに意欲を見せている。

「(川崎)フロンターレの時も途中から結果を出してスタメンになって、そこで勝ち続けることでスタメンを維持できると思っているので。次にスタメンで出た時に勝利できるかということもそうですし、自分のプレーの内容によっても評価は変わってくると思うので。出場権は決まりましたが、決まっていないくらいの意気込みでやらないといけないと思っています。スタメンでもできることを証明したいと思います」

また、代表の左サイドバックでは経験ある長友佑都が先発し、高さも含めてバランスの良い中山雄太が試合展開に応じて投入される形が定番となっている。大きな存在と先発を争う中山も「スタメンは日頃から狙っている」と口にしつつ、試合の中での適応がスタメン出場時のテーマになると語った。

「これまで途中から出てきたので、相手の出方はベンチで分析した中で途中から実行する流れでしたが、スタートだと相手の出方はピッチで感じながら相手に対してどうやっていくかをプレーしながらアジャスト、表現しないといけないです。ピッチでの修正やアクションが求められてくると思います」

その他にもこれまで大きく貢献してきた原口元気らも目の色を変えており、欧州で経験を積む久保建英や旗手怜央らにも注目が集まるが、W杯本大会が11月後半に開幕を迎える都合上、代表に与えられたテストの場は多くない。

森保監督は今回の最終予選を終えたあと、選手層を増しながらも連係を深めていかなければならず、選手たちも自身のアピールをしながらチームにアジャストするという難しいミッションが課せられる。

今回のベトナム戦は、指揮官が大幅入れ替えを明言している通り、最終予選の大一番に招集された選手たちにとって絶好の機会だ。チームコンセプトの理解から入るという状況ではなく、逆に言えばここで好パフォーマンスを披露できなければ、再びチャンスが与えられるとは限らない。

W杯に向けた最初のサバイバル。日本が掲げるW杯ベスト8以上という野望に向けた一歩目となるベトナム戦は、29日の19:35にキックオフが予定されている。

取材・文=上村迪助(GOAL編集部)

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