FWガブリエウ・バルボサがドーピング検査の結果、2年間の活動停止処分を言い渡された。
ガビゴルの愛称で親しまれるガブリエウ・バルボサは20歳で欧州に渡り、インテルやベンフィカでプレーしたが期待に応え切れず。2018年にブラジルに復帰すると、2019年からは才能が爆発。フラメンゴで通算261試合143得点38アシストという破壊的な数字を叩き出し、コパ・リベルタドーレス制覇やブラジル1部リーグ優勝などに貢献していた。
ブラジル代表として18キャップを持つ27歳のフォワードだったが、現地時間25日に行われたブラジルのアンチ・ドーピング裁判所での裁判の結果、賛成多数で有罪に。2年間の出場停止処分が下された。
そもそもの発端として、2023年4月8日にクラブ施設で行われた抜き打ちのドーピング検査の際、検査スタッフの指示に従わず。昼食を取るなどして検査の実施を遅らせていたことが問題視されていた。
その行為がドーピングの「管理プロセスの一部に対する不正行為、または不正行為の未遂」を犯したと認定されることに。たとえ陰性であったとしても、今回の裁判ではアンチ・ドーピング検査の実施を困難にしたことが認められた。『Globo』は、ガビゴルがアンチ・ドーピング検査を受けるのを遅らせた唯一の選手だったことも指摘している。
最終的に検査を受けた際、同選手は手続きや指示を無視し、関係するチームを無礼に扱ったという。 25日の裁判では7人の証人が証言を行い、最終的には5対4でフラメンゴのスターに不利な結果となった。
ガビゴルの処分を受け、所属クラブのフラメンゴは選手を支持する声明を発表している。
「クラブ・ド・レガータス・ド・フラメンゴは、所属選手ガブリエル・バルボサの裁判の結果、有罪5票、無罪4票により、2025年4月まで2年間の出場停止処分が下されたことを受け、前述の決定を驚きをもって受け止め、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への控訴を行うにあたり、選手を支援する」
フラメンゴの声明にもあるように、ガビゴルはこれから判定に不服を申し立てるための準備へ。しかし、アンチ・ドーピングの不正行為で有罪判決を受けた場合、最高で4年間の出場禁止処分が下されることになるようだ。
