フェネルバフチェが不当な扱いを理由にトルコ・スーパーリーグから撤退すると脅している。
17日にトラブゾンシュポルと対戦したフェネルバフチェは、試合後にアクシデントが発生。アウェイのフェネルバフチェが勝利を喜んでいると、マスク姿の相手サポーター1人が乱入。選手を襲おうとしたことで選手やスタッフと揉み合いに。制圧された直後には同サポーターが大量に乱入。一斉にフェネルバフチェの選手たちに襲いかかった。
これを受けてフェネルバフチェ側は、トラブゾンでの出来事に関して、選手たちが重大な危害を受ける危険性があったと思われるのに、まだ目立った措置がとられていないことに憤慨しているという。 リヴァコヴィッチの顔に切り傷ができた以外は、所属選手は怪我を免れていた。
『The Athletic』はクラブの見解では、この脅威は日曜日だけの問題ではないと主張。クラブが長年にわたって様々な形で不当な扱いを受けてきたと考えており、それはリーグ優勝を逃した2006年シーズン最終日のデニズリスポル戦まで遡るとのことだ。
また、フェネルバフチェがさまざまな汚職疑惑に巻き込まれた2011年のトルコのマッチフィックス・スキャンダルも引き合いに。クラブの前会長であるアジズ・ユルディリムは6年間服役したが、2020年に有罪判決が破棄され、クラブとしての不正は潔白となった。2015年には、リゼスポルとの試合を終えて空港に向かう途中、チームのコーチに向かって銃弾が撃ち込まれ、危うく崖から転落するところだったというショッキングな事件も。
クラブはまた、ここ数シーズンに審判から不当な扱いを受けていると考えている。そして、この不満は、特にトルコサッカー連盟に対してではなく、フェネルバフチェを不当に扱っていると考える国政府を含む当局全般に対してであるとも。
「フェネルバフチェが受けている仕打ちは、我々が容認できるものではない」と今週初めにクラブ会長のアリ・コッチは語り、抜本的な措置を取ることをほのめかしていた。この決定は、4月2日に開催される予定のクラブ会員総会に提出される予定だと伝えられている。
現実的な問題として、フェネルバフチェがこの脅迫を実行した場合、彼らは今シーズンの残りの全試合を没収され、来シーズンは2部リーグに降格することになる。フェネルバフチェは現在、ガラタサライに勝ち点2差のスーパーリーグ2位につけている。
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