移籍専門記者ファブリツィオ・ロマーノ氏に対し、ヨーロッパで厳しい指摘が相次いでいる。
サッカーの移籍市場において最も有名であり影響力を持つ記者であるロマーノ氏。元イタリア『スカイ』移籍チームの1人であった33歳は、主にSNS上で移籍に関する情報を毎日発信しており、現在その総フォロワー数は1億人を超えている。
そんな「Here we go!」でおなじみのロマーノ氏だが、自身のSNSに投稿した動画が物議を醸すことに。この動画ではサウジアラビアの人道支援組織「King Salman Humanitarian Aid and Relief Centre(KSRelief)」の活動を紹介したが、この投稿には広告であることを示す「#Ad」が明記されていた。しかし、サウジアラビアは人権問題を巡り国際社会で何度も非難の対象となっていることもあり、ヨーロッパではこれが大きな騒動となっている。
フランス『レキップ』は、「プロバガンダではなく移籍に焦点を当てろ:ジャーナリストからインフルエンサーへ……信頼性が試されるファブリツィオ・ロマーノ」と題し、以下のように指摘した。
「ここ数日、彼は信頼性を著しく損なうPR失策への対処に苦慮している。この騒動はあまりにも大きく広がったため、彼は自身の評判を守るために弁護士を雇わざるを得なくなった」
さらに同メディアは、すでにロマーノ氏が巨大なメディア的な存在になっているとしつつ、その影響力の高さから広告やスポンサー投稿がジャーナリストとしての信頼性にどのような影響力を与えるかが問われているとし、「今やジャーナリストではなく、インフルエンサーの役割を担っている」と分析。そして「ジャーナリストとインフルエンサーの境界線」が強く問われていると締めくくっている。
また『Sporting Intelligence』のニック・ハリス記者も、「彼はあまりにも人気があり、今では人権を侵害する政権について語るだけで莫大な報酬を得ている。おめでとう。あの動画には#Adが付いていたことに気づいただろう。これは、問題のコンテンツを宣伝するために報酬を受け取ったことを意味する。ロマーノは過去に、ベッティング会社や暗号通貨、ペプシやFIFAなど、自身の活動は広告に基づいていると明言してきた。だが殆どの場合、彼は自分が何かを宣伝していることさえ口にしない。そこに大きな問題がある。ジャーナリスト? 彼はただのペテン師だ」と痛烈に非難した。
「彼のSNSの投稿は約1000ユーロ(約18万円)の価値が付けられているという。読者の皆さんは、彼がなぜこんなことをするのか疑問に思うだろう。言えることは、ロマーノはジャーナリストではないということ。今週のサウジアラビアに関する騒動には憤りを感じる」

