明治安田J1リーグは10日に第16節が行われ、FC東京とヴィッセル神戸が対戦した。
前節勝利を挙げたものの勝ち点16で16位に沈むFC東京と、前節4連勝がストップして8位まで順位を落とした神戸。上位進出へ向けて勝利がほしい両チームが、味の素スタジアムで激突した。FC東京ではマルセロ・ヒアンや古巣対戦となる橋本拳人らが、神戸ではエリキや宮代大聖が先発に名を連ねている。
序盤を優勢に進める神戸は、9分に宮代大聖が直接FKでゴールを脅かす。22分にもエリキのシュートが枠内へ飛び、23分には扇原貴宏のシュートがバーに直撃。25分にも宮代大聖が決定機を迎えたが、この日先発のGK波多野豪を中心としたFC東京守備陣の懸命なディフェンスに阻まれる。一方のFC東京も27分、ロングパスに抜け出した白井康介がGKとの一対一を迎えたが、GK前川黛也のファインセーブに阻まれた。39分にもカウンターからマルセロ・ヒアンが決定機を作ったが、シュートまで持ち込めない。
20分すぎからは両チームがビッグチャンスを作ったものの、スコアは動かず。前半は0-0で折り返す。
後半開始早々、FC東京は速攻からマルセロ・ヒアンがシュート。さらに63分、速攻からマルセロ・ヒアンがボックス内まで持ち運んでラストパスを送ると、フリーの佐藤恵允がダイレクトで打ちに行く。しかし、飛び出したGK前川黛也のファインセーブに阻まれた。ビッグチャンスを活かすことができない。一方の神戸は、59分に投入した大迫勇也などを活かしながらチャンスを伺うが、なかなか決定機を作れず。マルセロ・ヒアンを中心としたカウンターに苦しむ時間が続く。
80分すぎには、神戸がネットを揺らすがオフサイドの判定。その直後にFC東京も決定機を作るなど、両チームともに最後までゴールを目指して死力を尽くす。神戸は86分にも、グスタボ・クリスマンが胸で押し込んだが、ここもオフサイドでゴールは認められなかった。さらに後半アディショナルタイム、マルセロ・ヒアンがネットを揺らしたが、直前に仲川輝人にハンドがあったとしてここもゴールは認められない。
しかし、後半アディショナルタイムにドラマが。FC東京はロングカウンターからビッグチャンスを作ると、ボックス内で本多勇喜のハンドがあったとして、VARオンフィールドレビューの結果、PKを獲得する。これをマルセロ・ヒアンが沈め、1-0で劇的な勝利を飾った。
この結果、FC東京は今季リーグ戦初の連勝を達成。勝ち点を19まで伸ばした。一方の神戸は、これで連敗となっている。
