新型コロナウイルスの影響により、欧州サッカー界も莫大な経済被害を受けている。スペイン『マルカ』が報じた。
欧州サッカー連盟(UEFA)が毎年発表しているライセンスベンチマークレポート。2021年分の発表によれば、クラブの収入が減少しているにも関わらず、選手のサラリーは欧州全体で上昇した。
報告されているところでは、新型コロナの影響により2020-21シーズンはチケット販売収入が88%減。欧州クラブ全体で、70億ユーロ(約9068億円)もの損失を被ることとなった。
一方で、多くのクラブやリーグにおいて移籍活動が控えられる事態が引き起こされており、選手の契約が長期化していることが原因で、給与が上がり続いているとのこと。また、移籍金も上昇していることが伝えられた。収入のうち56%が選手給与、18%が移籍の純費用、17%がスタッフ給与に費やされており、計91%が平均的に消費されている。
なお、『マルカ』によれば欧州1部リーグのクラブの純資産は2010年から2020年までで19億ユーロ(約2461億円)から103億ユーロ(1兆3341億円)にまで上昇したという。同メディアは「10年前にコロナが流行していたら多くのクラブは生き残れなかっただろう」と、ビジネス的発展によって命拾いしていることを強調した。
