ジョーダン・ヘンダーソンに対してイングランドのファンからブーイングが飛んでいる。
今夏に2011年から過ごしたリヴァプールと別れを告げ、かつての同僚スティーブン・ジェラード監督率いるサウジアラビアのアル・イテファクに完全移籍を決断したヘンダーソン。
リヴァプールで長らく主将を務めていた重鎮の唐突の移籍には、同選手がイングランドサッカー界でLGBTQ+コミュニティの代表的存在であったこと(サウジアラビアでは同性愛が違法)などから、あらゆる面で波紋を呼ぶことに。
13日に行われたオーストラリアとの国際親善試合で、ヘンダーソンはキャプテンマークを巻いて先発。しかし、62分にキーラン・トリッピアーとの交代でピッチを退く際にホームのサポーターからブーイングが。同選手のサウジアラビア移籍に対して否定的な感情を持つ国民が少なくないことが明らかとなった。
試合後の記者会見でガレス・サウスゲート監督はヘンダーソンに飛んだブーイングに「理解ができない」と非難。「イングランド代表として79キャップを持つヘンダーソンに、なぜブーイングを浴びせるのか」と、選手を擁護している。
「彼の献身的なプレーとイングランド代表での活躍は並大抵のものではない。ピッチ内外での彼の役割は驚異的に重要だ。なぜブーイングするのか理解できない」


