オランダのトップリーグであるエールディヴィジだが、選手の出場資格に関する問題が大きな騒動に発展している。
『The Athletic』によると、エールディヴィジに所属するNACブレダは先日、3月15日に行われたゴー・アヘッド・イーグルス戦(0-6)における相手DFディーン・ジェームズの出場資格について、オランダサッカー協会に異議を申し立てた。NAC側は、オランダ生まれのジェームズが2025年3月にインドネシア代表として国際Aマッチに出場しているため、出場資格がないと主張している。
オランダとインドネシアでは二重国籍が禁止されており、ジェームズはインドネシア国籍を取得したことで自動的にオランダ国籍を放棄することに。同選手はパスポートを所持していてもプレーするためには就労許可が必要だったという。これを受けてNAC側は、この試合結果を無効とし、再試合を行うべきだと主張している。
しかし、オランダサッカー協会の協議委員会はNACの控訴を棄却し、試合結果が有効であり再試合は行わないとの判断を下した。これに対し、NACはユトレヒト裁判所に提訴している。この裁判の判決は、4日に下される予定だ。
そして『The Athletic』は、オランダサッカー協会は今回の判決がオランダサッカー界全体に混乱をもたらす可能性を懸念していると指摘。エールディヴィジでは最低でも11選手がこの資格問題の影響を受けることになり、合わせると少なくとも133試合に出場していたとのこと。オランダサッカー協会側は、1試合の再試合を行うことは、これら133試合すべてが無効となる前例を作ることになると主張しているようだ。オランダサッカー協会のマリアンヌ・ファン・レーウェン副会長は先日、『ESPN.nl』に対して以下のように語っている。
「他のクラブも異議を申し立てているため、混乱が生じるだろう。NACが勝訴すれば他のクラブも略式起訴する。そうなれば大会を完了できない可能性がある」
オランダの規則では、試合後8日以内に選手の出場資格に関する懸念をオランダサッカー協会に申し立てなければならないが、NACはこの要件を満たしているとのこと。『The Athletic』は、仮に裁判所がオランダサッカー協会の主張を認めた場合、NAC対ゴー・アヘッド・イーグルスの結果は有効となり、それ以上の措置はないと分析。しかしNACの主張を認めた場合、試合結果は無効となって再試合が行われるとのこと。オランダサッカー協会側は再試合が“カオス”をもたらすと主張しているが、NACが勝訴した場合は選手の出場資格に関する控訴が相次ぐ可能性もあるようだ。判決次第ではエールディヴィジのシーズンそのものに影響が及ぶ可能性もあり、その行方が注目される。
