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【コラム】CLの舞台で日本代表対決! アピールに燃える守田と絶好調鎌田が激突

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 ついに開幕するチャンピオンズリーグ(CL)。初戦から好カードが目白押しだが、やはり注目したいのは昨季のヨーロッパリーグ(EL)を制した長谷部誠と鎌田大地を擁するフランクフルトと、今夏に日本代表MF守田英正が新天地として選んだスポルティングが相対する日本人対決だ。【文=林遼平】

■圧倒的攻撃性能の鎌田

20220907_Kamada(C)Getty images

 キャプテンとして長らく日本代表を牽引した長谷部は、欧州でプレーする選手の中でも特筆すべきキャリアを過ごしてきた。2007-2008シーズンに浦和レッズから欧州へと渡って以降、ヴォルフスブルク、ニュルンベルク、フランクフルトの3チームでプレー。昨シーズンのEL制覇に加え、ブンデスリーガ、DFBポカールでも優勝を経験してきた。

 フランクフルトでは加入時から主力として活躍。現在は完全なレギュラーとしてプレーしているわけではないが、今年の2月に38歳にしてクラブとの契約を5年延長するなど、チームの象徴的な存在となっている。

 そんな長谷部にとってCLは特別な舞台だ。欧州で15シーズンを過ごしてきた中、ELでのプレー経験は豊富な一方、CLの舞台に立てたのは2009-10シーズンのみ。それ以来の挑戦とあって、欧州最高峰のリーグで戦えることを楽しみにしているに違いない。年齢を重ねながら磨いてきた自身のスタイルを駆使し、欧州に驚きを与えたい。

 フランクフルトに在籍するもう一人の日本人である鎌田は、このCLでさらなる飛躍を狙っている。2017-18シーズンにサガン鳥栖からフランクフルトに加入したアタッカーは、シント=トロイデンでの武者修行を経て、戻ってきた2019-20シーズン以降にチームの中心を担う存在に。昨季はリーグ戦・カップ戦合わせて56試合に出場。ELの舞台では準決勝のウェストハム戦でゴールを挙げるなど、チームとして42年ぶりとなるEL制覇に大きく貢献した。

 その活躍が評価されて今夏は移籍が取り沙汰されていたが、最終的にはチームに残留。フランクフルトでCLの舞台に挑むことが決まった。

 昨年からオリバー・グラスナー監督の下で守備の意識が向上した一方、今季はここまで公式戦6戦5発と数字の面でも現れているように攻撃面で別格のパフォーマンスを披露。今回のCLでもその勢いをぶつけることができれば、次なるステップアップも見えてくるはず。W杯に向けて日本代表で絶対的な地位を確立していくためにも、大舞台でのハイパフォーマンスが自身の未来を切り開いていく。

■守田はダブルボランチの一角

20220907_Morita(C)Getty images

 一方、日本人二人を擁するフランクフルトの対戦相手として、敵地に乗り込んでくるのがスポルティングの守田だ。

 欧州で3シーズン目を迎える守田にとっても、CLは待ちに待った舞台だ。プロ1年目から川崎フロンターレでレギュラーポジションを確保すると、在籍した3年間で5つのタイトル獲得に貢献。2020年1月にはポルトガルのサンタ・クララに移籍し、少しずつ欧州での評価を高めてきた。

 そして今季、ポルトガルリーグの強豪クラブの一つであるスポルティングに移籍。欧州に渡って以降、挑戦すべき舞台として捉えていたCLに出場する権利を得ることになった。

 加入したスポルティングでは最高のスタートこそ切ることが出来なかったが、ポジション争いのライバルだったポルトガル代表のマテウス・ヌネスが移籍。今後はチームの軸となる存在として期待されている。

 日本代表とは異なるダブルボランチの一角という立ち位置だが、川崎Fでもプレーしていたポジションだけに問題はない。あとはチームの信頼を完全に勝ち取るためにも、このCLの舞台で鮮烈なプレーを見せることが必要となる。欧州のレベルを知ることで、ここからどんな成長を見せてくれるか楽しみだ。

 初のCL出場でグループリーグ突破を目指すフランクフルトと、昨季のベスト16以上の成績を見据えるスポルティング。互いに週末の試合で勝点3を獲得して勢いに乗る中、初戦から日本人同士の白熱したバトルが見られるか。誰もが高揚するような好ゲームを期待したい。

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