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金銭面で見る今季のプレミアリーグベスト&ワースト移籍。冨安健洋からルカク、サンチョまで…

プレミアリーグの各クラブは、1月のウィンドウを閉め、2021-22シーズンの移籍ビジネスを完了し、新戦力について抜け目のない判断がなされたことが期待されている。

しかし、すべての取引が成功するわけではなく、プレミアリーグの歴史には、大金を投じて失敗したものや、書類上では十分な意味があってもフィールドで実現できなかったビジネスが散見される。

一方で、掘り出し物が見つかったり、期待を上回るような取引が行われたりすることもある。『GOAL』では、今季の補強に関してその価値あるコインの両側面を取り上げている。

今季のプレミアリーグベスト補強

アーセナルは今シーズン、トップ4入りを目指し、5年間のチャンピオンズリーグ不出場に終止符を打とうとしている。

そのガナーズの今季の補強は順調だ。中でも、日本代表DF冨安健洋には大きな価値が見出された。ボローニャから引き抜かれた日本人SBは、わずか1700万ポンド(約26億円)のコストだったが、全コンペティションで17試合に出場し、8つのクリーンシートの獲得に貢献している。

クリスタル・パレスのDFマーク・グエイも輝きを放っている。昨夏、史上3番目に高額な1800万ポンド(約28億円)でチェルシーから獲得したが、パトリック・ヴィエラのチームをよりタフなものにし、U-21からイングランドA代表へとステップアップする運命にあるようだ。

Barcelona Ferran TorresGetty

また、マンチェスター・シティはフェラン・トーレスのバルセロナへの移籍を良いビジネスと捉えているようだ。

このスペイン代表FWはまだ21歳であり、そのポテンシャルはまだまだ秘めているが、シティは利益を考えて放出を決断。プレミアリーグ王者は2300万ユーロ(約30億円)でバレンシアから獲得し、43試合に出場させただけでバルセロナへ5500万ユーロ(約71億円)で売り払った。結果として、18か月弱で42パーセントの価格上昇を記録している。

一方で、マンチェスター・シティはアストン・ヴィラからジャック・グリーリッシュを1億ポンド(約155億円)で引き抜き、イングランドの移籍金記録を塗り替えた。

だが、グリーリッシュは北西部でなかなか真価を発揮できておらず、その傍らでヴィラは賢明な投資を行っている。おそらく、イングランド代表MFは今季のプレミアリーグ優勝メダルを手にすることになるだろうが、ヴィラは銀行で笑いが止まらないだろう。

また、クリスティアン・エリクセンがブレントフォードに加入し、プレミアリーグ復帰。後半戦で奇跡の復活を果たすのかどうかは、ファンの楽しみのひとつとなるだろう。

今季のプレミアリーグワースト移籍

Romelu Lukaku Chelsea Tottenham 2021-22Getty

ロメル・ルカクのチェルシー復帰は大きな注目を集めたが、ここまでは期待はずれに終わっている。

このベルギー代表ストライカーは、セリエAのタイトルホルダーであるインテルから、9800万ポンド(約152億円)の移籍金で再びスタンフォード・ブリッジへ。

これまでウェスト・ブロム、エヴァートン、マンチェスター・ユナイテッドで結果を残し、活躍が期待されていたが、ピッチ上での働きよりも、インタビューなどフィールド外での活動が話題となってしまった。

ルカクはここまで全コンペティションで24試合に出場してわずか8ゴール。チェルシーでは、1ゴール1230万ポンド(約19億円)、そして1回の出場で400万ポンド(約6億円)以上かかっている計算だ。

Jadon Sancho Manchester United 2021-22Getty Images

ルカク同様、難しい状況なのがジェイドン・サンチョ。ボルシア・ドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドへの移籍は長い交渉の末、7300万ポンド(約113億円)で実現したが、この21歳の若手アタッカーは、母国では思うようなインパクトを与えることができずに苦しんでいる。

23試合で2ゴール、1アシスト。プレミアリーグでの先発出場はわずか10試合、938分の出場にとどまっている。

ブライアン・ヒルは2200万ポンド(約34億円)でセビージャからトッテナムに加入。だが、プレミアリーグではわずか20試合、85分間の出場にとどまった。そして、母国スペインのバレンシアにレンタルされている。

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