シュトゥットガルトのセカンドチームでプレーするDFチェイス・アンリがブンデスリーガ公式からインタビューを受け、ブンデスリーガについてなど語った。
チェイス・アンリは高校卒業後の2022年にシュトゥットガルトへと加入。Jリーグクラブからのオファーもあった中で、ドイツへと渡った理由をこう説明している。
「J リーグを選択肢に考えた時、試合に出られないなと思いました。上下関係がある環境は自分に合わないなとも思いました。僕は結構アグレッシブにケンカするタイプなので。あと、僕はセンターバックですし、J リーグにはベテランの選手も多いです。であれば海外でと思いました。僕は英語も話せるし、セカンドチームで自分と年齢が近い若い選手と、試合に出た方がいいと思いました。例えば J リーグに行ってずっとベンチ外で、何も経験もせずにいたらそのまま腐っていたかもしれないです。環境的に友達とかと遊んじゃった可能性もあります。自分に集中できるところに選んでよかったなと思います」
ドイツでプレーしてから1年が経過し、チェイス・アンリは手応えを口にする。
「ドイツに来てから、判断能力は成長しました。トップレベルになると考えてサッカーをするので。集中力が切れてしまうと、すぐ失点してしまうし、足の速い選手も多いです。そこも成長したと思います。あと、コミュニケーションや声かけも、日本にいた時よりも成長しています。ドイツ来てからサッカーをいっぱい見ることによって、判断のところも、コーチとの 1 対 1 の練習だったり、ファーストタッチの練習だったり、今、本当に考えながらできるようになりました。僕も最近試合出るようになったのですけど、結果がついてきたなと思いました」
一方で、「判断力やファーストタッチの技術は、自分が持っている以上にあげないといけないなと思い、そのようなトレーニングをしています」と課題も挙げた。
現在、19歳でパリ・オリンピック世代のチェイス・アンリ。「パリ五輪までにはトップには行きたいです」と明確な目標を語る。
「その間に自分も本当に自信に溢れ、今とは違う選手に絶対なりたいです。このままでは自分もまだ全然なので。まだ 3、4 試合くらいしか出れていないし、それまでに自分も圧倒的な差を見せつけないといけないなと思います」
また、同じくインタビューに応えた同僚の遠藤航は「若いうちから海外に出ていくことに関しては、ポジティブに思っています。セカンドとはいえ、経験をしっかり積んでいくことはいいと思います。大事なのは与えられた環境で、試合に毎週コンスタントに出続けるというところが大事です。チェイス選手に関しては、フィジカル能力に関しては、こっちの選手たちと比べても差はないと思います。ファーストタッチの置き所などにこだわるのが大事だとは思います。僕は常にとにかく試合に出ろっていう話しかしていないのですが。結局試合に出続ければパフォーマンスも上がるし、選手も成長すると思います」と期待を寄せた。