イングランド代表に落選したレアル・マドリーDFトレント・アレクサンダー=アーノルドは、代表チーム、クラブ共に厳しい状況に立たされているようだ。
リヴァプールで公式戦354試合出場23ゴール92アシストを記録し、イングランド代表としても34キャップを数えるアレクサンダー=アーノルド。今夏にはフリーでレアル・マドリー移籍を選択し、クラブワールドカップやラ・リーガ合わせて7試合に出場している。
そんな26歳DFだが、ラ・リーガ開幕戦では先発したものの68分で途中交代に。すると続く第2節では、長期離脱から復帰した右サイドバックでダニ・カルバハルが先発し、アレクサンダー=アーノルドはベンチスタートになっている。すると、29日に発表されたイングランド代表メンバーからも外れていた。
そしてイギリス『BBC』は、アレクサンダー=アーノルドが代表チーム、そしてクラブでも「苦戦を強いられている」と指摘。イングランド代表のトーマス・トゥヘル監督のコメントを伝えた。
「よりタイトで競争力あるチーム構成にしようと決めた。トレントと(同じく選外の)ジャック・グリーリッシュの大ファンであることは間違いない。だが、大きなパーソナリティを持つ選手たちがいる。2人とも必死なのはわかっているが、トレントのポジションにはリース・ジェームズとティノ・リブラメントを、ジャックのポジションにはマーカス・ラッシュフォードとエベレチ・エゼを起用した。シンプルに競争のためだ」
なおトゥヘル監督は、6月の代表活動の際にアレクサンダー=アーノルドについて「彼は攻撃面での貢献に頼りすぎて、守備の規律やハードワークを軽視しているのはわかっている。リヴァプール時代と同じくイングランド代表でもインパクトを残すには、守備面を非常に真剣に受け止めなければならない」と主に守備面についての改善を求めていた。
また、スペインの著名記者グイレム・バラゲ氏は「彼には大きな課題が待ち受けている。好不調の波があるのはわかるが、レアル・マドリーに適応してコンスタントにこなしていくのは大変だ。一方でカルバハルは、シャビ・アロンソのシステムにすぐ適応し、何を求められているか理解している。トレントは学ばなければならない。現状、カルバハルを先発から外すのは難しいだろう」と指摘している。
最後に『BBC』は、「キャリアで最も輝かしい時期になるはずだったが、イングランド代表とレアル・マドリーの両方で突如として多くの困難に直面している」と分析している。


