イングランド3部、ウィコム・ワンダラーズがEFLリーグ1プレーオフ決勝を制し、クラブ初の2部昇格を手にした。
現地時間13日、プレーオフ決勝はオックスフォード・ユナイテッドvsウィコムのカードとなった。この試合でウィコムは9分に先制するも、後半に入り57分に失点し、1-1となる。79分、PKを獲得したウィコムはこのチャンスをものにして1-2と再びリードし、試合はこのままフルタイムを迎えた。
これで来季、イングランド2部に昇格するチームはコヴェントリー・シティ、ロザラム・ユナイテッド、ウィコム・ワンダラーズの3チームに確定した。
試合後、ウィコムFWアデバヨ・アキンフェンワは『Sky Sports』のインタビューで「大きなことをやってのけた。まずは神に感謝したい」と2部昇格の喜びを口にした。
「不可能が可能になった日だね。4年前、私は失業者の状態だった。ユルゲン・クロップは私について『まだまだいい仕事ができる選手だ』と公言してくれたんだ。それがウィコムと契約することになり、そのクラブが今日、初めて2部昇格を果たした。こんなにうれしいことはないよ」
「改めて言葉として言わせてほしい。ウィコムはチャンピオンシップ(2部)にいる!もう一度言うよ。チャンピオンシップにいるんだ!本当に信じられないことだよ。クロップとならこの喜びを分かち合えるだろう。彼と一緒に祝いたい気分だよ」
なお試合後、アキンフェンワは“恩人”クロップ監督と『Whats App』を通じて喜びを共有する動画を自身のSNSにアップしている。
アキンフェンワは180センチ101キロの巨体を生かしたポストワークを持ち味とするFWで、今季3部では32試合10ゴールをマーク。プレーオフ決勝では後半途中から30分ほどピッチに立った。同選手は人気サッカーゲーム『FIFA』シリーズでは「Strength」の能力が全選手トップクラスに設定されていることから、イングランド3部の選手ながら世界的な知名度を誇っている。
現行の契約では、38歳アキンフェンワは今季限りでフリーとなる予定。それでもチーム得点王であり、2部昇格の立役者であることから、来季ウィコムと契約を結ぶのかどうか引き続きその動向が注目されるところだ。
“ビースト”の愛称で親しまれている巨漢アキンフェンワが、来季イングランド2部のピッチで見られることになるかもしれない。
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