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元韓国代表MFパク・チュホ氏「日本での経験は欧州で役立った」。日韓欧州サッカーの違いも語る

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元韓国代表であり、水戸ホーリーホック、鹿島アントラーズ、ジュビロ磐田を経てバーゼル、マインツ、そしてドルトムントで活躍したパク・チュホ氏。

現役引退後は指導者として新たな道を歩み始め、自身のアカデミーも立ち上げた。「ドルトムントでの経験が私のアカデミーの哲学に繋がっています。やらされるのではなく、自ら考え、楽しむことの重要性を伝えていきたい」と指導への情熱を語る。

そんな同氏が11月26日、ドルトムントが主催する「BVB ビジネスレセプション」のゲストとして日本を訪れた。ここでは、自身が各国で経験したサッカーの違い、そして日本について話を聞いた。

■日本、韓国、そして欧州サッカーの違い

Jリーグでプロキャリアをスタートしたパク・チュホ氏。その後、欧州に渡ってスイスやドイツ(マインツ、ドルトムント)でプレーし、香川真司ともドルトムントでチームメイトだった。欧州で約7年を過ごしたのち、母国に帰りKリーグを6年経験、2023年6月に引退した。

それぞれのリーグについての違いを問うと、まずJリーグの特徴は「創造性とチームワーク」だとする。

「日本は、クラブが独自のカラーやプレースタイルを明確に持っていると感じます。個の力の突出というよりも、チームプレイヤーとしてインパクトのあるプレーをすることが多い。世界のサッカーに近いシステムや戦術を積極的に採用し、継続して取り入れようとする努力が各クラブで見られます」

自身が日本のサッカーから学んだ長所は「選手間の距離」だという。

「選手同士の距離が非常に良く、パスワークを主体とした攻撃が多い。パスを繋ぐ部分は、まさにチームワークと言えますね。パス&ムーブ、3人目の動きなど。創造的な選手がチームに必ず1、2人はいて、それがJリーグの大きな魅力の一つではないかと思います」と分析した。Jリーグで学んだ長所は、後の海外でのキャリアに影響を与えたとも述べた。

ブンデスリーガに関する見解はシンプルだ。現代サッカーの最前線。欧州トップリーグの学習環境としての価値を強調した。

「ブンデスリーガは、言うまでもなく世界四大リーグの一つです。そこでは常に新しい現代サッカーのトレンドや戦術を多く取り入れ、実践しています。その環境に身を置くこと自体が選手としての成長に不可欠でした」

一方、韓国・Kリーグの特徴は、1対1の強さとフィジカルだとする。

「韓国のサッカーは少し異なるスタイルを持っています。我々は『1対1の局面』に非常に強い。走力やテクニックを持ち、守備力の高いフィジカルに優れた選手が多くいます。そこをどううまく突破してプレーするかが非常に重要であり、それがKリーグの大きな魅力でもあります」

さらに、Kリーグの厳しいサバイバル環境が、選手の能力を高めると指摘する。

「1対1が非常に難しい。守備力が高くフィジカルの強い選手が多い中で、これを打ち破るためには、自分自身がより多様なスキルとプレーの引き出しを持っていなければ生き残れません。Kリーグで生き残れる力があれば、世界のどこへ行っても耐えられる力、生き残れる力を身につけることができると思います」と、海外で通用するフィジカルと精神力を育む土壌になっていると解説した。

実際には、この特色は、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)といった国際舞台でも発揮されている。

「他国のチームが戦力で優れているとされていても、チーム対チームでぶつかった時、Kリーグのチームを相手にすると簡単にはいかない状況が起きるのは、そうした部分が原因ではないでしょうか。最近のアジアチャンピオンズリーグでも、相手がやや優位にあるとされていても、韓国のチームが勝利を収めています。おそらくそういった守備的な部分の粘り強さと、攻撃で一発を狙える選手個人の能力が優れている点にあると思います」

■日本での経験が欧州での成功を支えた

ヨーロッパで厳しいサッカー生活を送る上で、日本での経験がどのように役立ったかという問いに対し、パク氏は迷わず肯定的な見解を示した。

「Jリーグで私が所属した水戸ホーリーホック、ジュビロ磐田、そして鹿島アントラーズでの経験。プロ生活のスタート地点であるJリーグが、その後ヨーロッパの厳しい環境を耐え抜き、成長できた私を育てたと思います」

「プロ生活を日本で送ったからこそ、サッカーの基礎的な部分、特に戦術的な理解やチームワークといった部分を固められました」と強調した。その特徴は、いま日本代表が結果を出していることにも現れているとする。

「日本代表でいえば、最近の試合で南野(拓実)選手が、相手が非常に強いプレッシャーをかけて身体をぶつけてくる中で耐え抜き、冷静にボールを繋ぐ姿を見ました。それを見て、本当に日本のチームは、戦術的な指示も、フィジカル面含めた全てにおいてバランスが取れ、準備が整ったチームなっているのだと感じました」

個の技術だけでなく、チーム全体としての成熟度に高い評価を与え、話を締めくくった。

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