上田綺世と渡辺剛所属のフェイエノールトは26日、エールディヴィジ第10節でPSVをホームのフェイエノールト・スタディオンに迎えた。
ここまで8勝1分けで首位に立つフェイエノールトと7勝1分け1敗で2位につけるPSVによる天王山。昨季王者との一戦に向けて、渡辺はセンターバック、ここまでリーグ戦9試合11ゴールの上田は3トップの中央に入った。
試合前に撒かれた大量の紙吹雪の影響により、キックオフが遅れた一戦。フェイエノールトは序盤から積極的に前節ハットトリックを達成した上田にパスを送り、チャンスを作ろうと試みるも、思うようにシュートまでは持ち込めず。
すると30分、PSVが先制する。自陣でパスを受けたマウロ・ジュニオールが巧みに相手をかわし、敵陣への持ち運んでボックス右にラストパス。これを受けたイスマエル・サイバリが渡辺のスライディングをダブルタッチでかわして、右足アウトサイドでゴールネットを揺らした。
先手を奪われたフェイエノールトは45分、上田がボックス左に走り込んでパスを呼び込み、左足を振り抜く。しかし、ここはGKマチェイ・コバールの守備範囲に。
1点ビハインドで折り返すと、50分にフェイエノールトが追いつく。ハーフウェイライン手前でパスを受けたルチアーノ・ヴァレンテがドリブルを開始。ボックス手前まで持ち込んで右足を振り抜くと、ボールはゴール左下隅に吸い込まれた。ヴァレンテはこれが移籍後初ゴール。
しかし、PSVがすぐさま反撃。わずか1分後にヨエイ・フェールマンの縦パスを受けたフース・ティルが左サイドにスルーパス。走り込んだサイバリがボックス左に侵攻し、左足でゴール左上を射抜いた。
再びPSVが勝ち越した直後、観客に急病人が出たため、試合は一時中断。再開すると、60分にPSVがリードを広げる。GKマチェイ・コバールのフィードからフース・ティルがヘディングで前につなぐと、ボックス手前でのサイバリとの競り合いからアネル・アフメドジッチの頭でのクリアは短くなる。これを見逃さなかったサイバリがループシュートで仕留めて、ハットトリックを達成した。
点差を広げられたフェイエノールトは、73分にウサマ・タルガリンがボックス付近から強烈なボレーシュートを突き刺し、1点差に詰め寄る。その後も攻勢を強め、87分には上田がセットプレーから惜しいヘディングシュートを放つなど、同点ゴールを目指したが、最後まで奪うことができず。
3-2で天王山を制した2位・PSVがリーグ戦4連勝を達成した。一方、フェイエノールトは今季初黒星。首位こそキープしたものの、PSVと同勝ち点で並ばれている。