明治安田J1リーグ第35節の柏レイソルvs横浜FCが25日に三協フロンテア柏スタジアムで開催された。
首位・鹿島アントラーズと勝ち点3差に迫る2位の柏。YBCルヴァンカップ準決勝では大逆転劇で決勝進出、リーグ戦では連勝含む8試合無敗中と好調。対する横浜FCは前節に残留圏の17位に位置する横浜F・マリノスとの勝ち点差が「2」に拡大。2試合未勝利中ではあるものの、シーズン後半戦ではしぶとく勝ち点を積み重ねている。
逆転優勝を目指す柏と、逆転残留を目指す横浜FC。目的は違えど、勝ち点3を渇望する両者の一戦は、まず横浜FCが攻勢に出る。5分、福森晃斗のボックス内へのロングボールは飛び出したGK小島亨介がパンチング。これを回収したルキアンがループシュートでゴールを狙ったが、クロスバーに嫌われた。
柏は時間の経過と共にボールを保持する時間を増加させるものの、横浜FCの守備を思うように崩せず。41分には小泉佳穂のボックス内への縦パスを垣田裕暉が落とし、山之内佑成がワンタッチでシュートを放つも、GKヤクブ・スウォビィクにパンチングで阻まれた。
逆転優勝へ勝利が欲しい柏は後半開始からジエゴと垣田裕暉を下げて、仲間隼斗と細谷真大を投入。すると51分、小屋松知哉のボックス左への浮き球パスを仲間が中央につなぎ、最後は細谷が反転シュート。これはわずかにゴール右外に逸れたが、柏が攻勢を強める。
68分には三丸拡が強烈なミドルシュートを放つなど、横浜FCを押し込み続けるも、ゴールには至らず。それでも72分、柏がついにゴールをこじ開ける。敵陣中央やや右で横パスを受けた途中出場で復帰戦の山田雄士が右足を一閃。低い弾道のシュートがゴール左下に突き刺さった。
ついに均衡を破った柏はさらに76分、自陣から小泉が持ち上がり、ボックス右へパス。これを受けた山之内のカットインシュートは相手守護神に弾かれるも、こぼれ球を仲間が押し込んだ。
後半連続ゴールでリードを2点に広げた柏は直後、先制点を奪った山田がプレー続行不可能となり、負傷交代する事態に見舞われるも、横浜FCに反撃を許さず、試合をクローズ。
2位の柏が3連勝で勝ち点を「66」に伸ばした。試合終了時点では、暫定で首位・鹿島と同勝ち点で並んだが、直後に試合終了を迎えた京都サンガF.C.との一戦で鹿島が試合終了間際に同点に追いつき、勝ち点1を積み上げたため、勝ち点「1」差で2位につけている。一方の横浜FCはリーグ戦3試合未勝利となり、逆転残留へ痛い敗戦を喫した。

