元アーセナル指揮官のアーセン・ヴェンゲル氏が、同クラブが今季プレミアリーグの真の優勝候補であると認めた。イギリス『イブニング・スタンダード』が伝えている。
悲願のプレミアリーグ制覇に向けて、今夏に大型補強を敢行し、ヴィクトル・ギェケレシュ、マルティン・スビメンディらを獲得したアーセナル。開幕2試合を連勝して迎えた第3節のリヴァプール戦では敗戦を喫したものの、以降は無敗を継続。2位のマンチェスター・シティに勝ち点3ポイント差をつけて首位に立っている。
その古巣の戦いぶりに、かつてアーセナルを指揮したヴェンゲル氏も称賛。『beIN SPORTS』のインタビューで「アーセナルが真の優勝候補であるか?」と問われると、「迷うことなく、イエスだ」と回答し、王者リヴァプールの状況を引き合いにチームの完成度の高さを主張した。
「毎年そう言っていると思うかもしれないが、今年はどんな問題にも対処できる態勢が本当に整っていると思う」
「昨シーズン、カイ・ハフェルツとブカヨ・サカを(負傷で)失ったのは痛手だったが、今年は(ノニ・)マドゥエケがいるし、(エベレチ・)エゼは(マルティン・)ウーデゴールの代わりを務めることができる。(ガブリエル・)マルティネッリ、(レアンドロ・)トロサールもいる」
「ディフェンスには(クリスティアン・)モスケラがサイドにいて、交代要員もいる。(マイルズ・)ルイス=スケリーは今のところメンバーに入っていないが、イングランド代表に所属している。彼らは最も完成度の高いチームだ」
「リヴァプールと比べてみてほしい。チェルシー戦を観たが、右サイドバックに(ドミニク・ソボスライ)、センターバックに(ライアン・)フラーフェンベルフを起用していた。アーセナルはあんな状況にはないはずだ」
ヴェンゲル氏は1996年から2018年の退任まで、アーセナルで長期政権を築き上げた名将。“インビンシブルズ”と呼ばれる2003-04シーズンの無敗優勝をはじめ3度のプレミアリーグ優勝、クラブ史上初のチャンピオンズリーグ決勝進出など数々の功績を残してきた。



