YBCルヴァンカップ・プライムラウンド準決勝第1戦の横浜FCvsサンフレッチェ広島が8日にニッパツ三ツ沢球技場で開催された。
初のベスト4進出となった横浜FCと、初優勝を果たした2022年以来のファイナル進出を目指す広島が相対した一戦。
ホームで先勝したい横浜FCは19分、右サイドの鈴木準弥の大きなサイドチェンジをボックス左で受けた窪田稜がカットインシュートで寄せてきた相手の股を抜くも、これはGKチョン・ミンギの正面に。20分にもロングボールに抜け出した櫻川ソロモンがボックス右から強烈なシュートを放つなど、横浜FCが攻勢に出る。
ホームチームの勢いにやや押されていた広島も徐々に反撃。すると広島は33分、中島洋太朗が塩谷司からロングパスを呼び込み、胸トラップでボックス左に侵攻。相手を背負いながら切り返すと見せかけたボディフェイクから縦に体勢を変えると、そのまま左足を振り抜き、GK市川暉記の意表を突く形でニアサイドを射抜いた。
先制点に成功した広島はこれを機にペースを手繰り寄せ、横浜FCを引き離しにかかる。38分には東俊希の左サイドからのクロスをファーサイドの中野就斗がボレーで合わせて叩きつける。ゴール左に飛ぶも、ここはカバーに入った山田康太にクリアされた。
追いつきたい横浜FCは48分、福森晃斗の右CKから中央の櫻川が競り勝つ。しかし、頭で合わせたボールは左ポストに嫌われた。一方、リードを広げた広島は64分、川辺駿のスルーパスに抜け出したジェルマンがボックス右でチャンスを迎えるが、シュートはGK市川に身体でブロックされた。
そうした中、広島は67分にボックス右の中野からのクロスを前田直輝がヘディングでゴールネットを揺らす。しかし、直前のプレーで川辺にファウルがあったとし、ゴールは認められない。
不運な形でゴールが取り消しとなった広島だが、横浜FCに反撃を許さないでいると、終盤に大きな追加点。84分、前線へのロングボールを飛び出したGK市川にヘディングで跳ね返されるも、佐々木翔がワンタッチで左サイドにボールをつなぐ。これを受けた中野がハーフウェイライン付近からワンステップで右足を振り抜き、ロングシュートを無人のゴールに蹴り込んだ。
これでリードを2点に広げた広島は、最後まで横浜FCにゴールを与えず。2-0で試合をクローズし、2022年以来の決勝進出に前進した。ファイナル進出をかけた第2戦は12日に開催される。



