明治安田J1リーグ第33節の京都サンガF.C.vs川崎フロンターレが4日にサンガスタジアム by KYOCERAが開催された。
前節のセレッソ大阪戦を2-1で勝利して、4試合白星で優勝争い生き残りへ大きな勝利を飾った3位・京都。対するは、前節の柏レイソル戦で4-4の壮絶な打ち合いを演じ、2試合無敗中の7位・川崎F。今季のJ1ゴール数で京都は2位の56得点、川崎Fは1位の59得点を記録している攻撃自慢の両チームによる一戦だ。
試合はアウェイの川崎Fが好調・伊藤達哉のゴールで先手を奪う。8分、カウンターの流れからボックス内でエリソンからパスを受けると、細かなタッチで対峙した相手DFのタイミングをずらして右足を振り抜く。これがゴール右下隅に吸い込まれた。
直後、首位追走へ負けられない中、先制点を奪われた京都にさらなるアクシデント。主将の福岡慎平がプレー続行不可能となり、武田将平をスクランブル投入する事態に見舞われる。
暗雲立ち込める中、京都はその後も川崎Fに攻勢を許す時間帯が続いたが、38分に試合を振り出しに戻す。ボックス手前の平戸太貴がエリア内右にふわりと浮き球を送ると、奥川雅也が折り返す。ニアサイドで合わせた松田天馬のシュートはゴール左方向にずれたが、走り込んでいた須貝英大が押し込んだ。須貝はこれがJ1初ゴールに。
1-1で試合を折り返すと、両者の攻防は激しさを増す。まずは京都が55分、ボックス右に走り込んでスローインを受けた平戸が左足ワンタッチでゴール前に浮き球を送り、松田が飛び込んで頭を合わせる。ボールはGKチョン・ソンリョンをかわしてゴール方向へ飛ぶも、わずかにゴール左外に逸れて逆転ゴールとはならない。
対する川崎Fも61分、ボックス手前やや右でFKを獲得すると、三浦颯太が左足でゴール右上を捉える。だが、GK太田岳志が左手一本で弾いてこれを防いだ。73分にもボックス手前やや左からのFKを、脇坂泰斗が右足を振り抜いてゴールを狙うも、今度はわずかにゴール右外にはずれた。
終盤にかけては川崎Fがゴール前への侵攻回数を増やした中、85分に伊藤を下げて宮城天を投入。対する京都は平戸に代えてグスタボ・バヘットを投入した。
88分にはラザル・ロマニッチが途中出場ながら2枚目のイエローカードで退場となる事態もありながら、どちらにも歓喜の瞬間は訪れず。1-1のドロー決着となった。
京都は連勝を逃し、優勝争いへ手痛いドロー。川崎Fも3試合負けなしも痛恨の2試合連続ドローとなっている。

