明治安田J1リーグ第32節の横浜FCvs湘南ベルマーレが28日にニッパツ三ツ沢球技場で開催された。
勝ち点28の18位・横浜FCと勝ち点25の19位・湘南の神奈川ダービーによる残留争い直接対決。ホームの横浜FCは前節のファジアーノ岡山戦をゴールレスドローで終えるも、三浦文丈監督就任後は2勝2敗3分けと着実に勝ち点を積み上げている。一方の湘南はリーグ戦15試合未勝利と絶不調。対照的な状況でこの一戦を迎えることとなった。
試合は序盤からホームの横浜FCが櫻川ソロモンをターゲットとした攻撃で幾度もゴール前に迫る。対する湘南も9分に小野瀬康介が強烈なロングシュートでゴールを脅かすなど、激戦を予感させる。
ロングボールを積極活用して相手の隙を探る横浜FCは23分、再び櫻川をめがけたボールが流れたところを、ジョアン・パウロが回収してボックス右から左足を振り抜く。しかし、強烈なシュートは右ポストに嫌われた。
攻勢に出ている間に先制点が欲しい横浜FC。すると特別指定の男がゴールネットを揺らす。32分、右サイドでタッチラインを割ると、細井響がロングスローでゴール前にボールを供給。これ相手DFにクリアされるも、ボックス右にこぼれたボールをダイレクトで左足を振り抜き、GK真田幸太の頭上を射抜く、豪快なシュートを突き刺した。
先手を奪った横浜FCは後半に入っても優勢に。57分には自陣左サイドのつなぎから細井が前線へボールを供給し、ボックス左に走り込んだ櫻川がシュートを放つも、ここはGK真田に軍配が上がった。
反撃に出たい湘南は59分に平岡大陽と二田理央を同時投入。対して、引き離したい横浜FCも小倉陽太とアダイウトンを投入して畳みかけにかかる。
終盤、湘南にもようやくチャンス到来。84分、途中出場の藤井智也が右サイドから鋭いクロスを送り、混戦となったところをボックス中央やや左にこぼれたボールを石橋瀬凪が右足で合わせるも、枠を捉えることができなかった。以降も、セットプレー時にはGK真田を上げてのパワープレーを敢行するも、最後までGKヤクブ・スウォビィクからゴールを奪うことができず。
結局、1-0で逃げ切りに成功した横浜FCが2試合ぶり白星を飾り、暫定で残留圏の17位に浮上した。対する湘南はリーグ戦16試合未勝利で崖っぷちに立たされている。