明治安田J1リーグ第31節の湘南ベルマーレvs川崎フロンターレが23日にレモンガススタジアム平塚で開催された。
19位の湘南と7位の川崎Fによる神奈川ダービー。前者はJ1残留へ望みをつなぐ15試合ぶり白星、後者は優勝争い生き残りへ2試合ぶり白星を目指す一戦となった。
試合は序盤から川崎Fが攻勢に。14分、自陣でクリアボールを収めたエリソンが寄せた相手と入れ替わり、一気に前線へ。敵陣ボックス左に侵攻したところで左足を振り抜くが、ここはGK真田幸太に弾かれた。
前半半ばを過ぎても川崎Fが押し込み続ける中、28分に先制点。GK山口瑠伊のフィードを敵陣左サイドでマルシーニョが収めると、山本悠樹のワンタッチパスに反応した三浦颯太がボックス左からクロスを送り、最後は中央の脇坂泰斗が頭で押し込んだ。2試合ぶり先発復帰の主将のゴールで先手を奪う。
後半に入ってもアウェイチームのペース。左サイドのエリソンが力強い突破でボックス左に侵攻。GKとDFの間にシュート性のボールを送り、最後はマルシーニョが飛び込む。しかし、伸ばした右足で当てきれず、わずかにゴール右外にはずしてしまう。
追加点が欲しい川崎Fは56分、敵陣中央右でFKを獲得すると、キッカー脇坂のクロスを鈴木章斗がボックス内でハンド。PKを獲得し、キッカーをエリソンが務めるも、左足を振り抜いたボールは右ポストに直撃。こぼれ球に再びエリソンが飛び込んで頭で押し込もうとしたが、今度はGK真田が立ちはだかった。
なかなかリードを広げることができない川崎Fに暗雲。76分にエリソンが負傷し、プレー続行不可能に。この日が38歳の誕生日である小林悠をスクランブル投入する。
するとその小林がチームを救う。80分、カウンターから伊藤達哉のシュートがボックス右にこぼれると、反応した小林がダイレクトでクロス。中央の伊藤がワントラップから左足でゴール左に流し込んだ。
待望の追加点を奪った川崎Fは、直後にセットプレーから舘幸希に押し込まれて湘南に1点を返されたが、逃げ切りに成功。2-1で勝利して、2試合ぶり白星を飾った。一方の湘南はリーグ戦5連敗を含む15試合未勝利となっている。

