アスルクラロ沼津は14日、中山雅史監督の退任を発表した。後任には鈴木秀人ヘッドコーチ、新コーチには山口遼氏が就任することも併せて伝えている。
現在57歳の元日本代表の中山氏は、2019年から選手兼任でU-18沼津のコーチ、2021年からは古巣・ジュビロ磐田のコーチを務めた後、2023年に沼津の指揮官に就任。同シーズンには明治安田J3リーグで3位に位置していた時期もあったが、最終的には13位で終了。2年目の昨季を10位で終えると、今季はわずか3勝、現在7連敗中と不振に陥り、日本フットボール(JFL)降格圏内の最下位に低迷している。
指揮官退任が決まった中山氏は、クラブ公式サイトを通じて以下のようにコメントしている。
「常にスタジアムや様々な形で熱いご声援、情熱で私たちを鼓舞し続けてくれたアスルクラロ沼津のファン・サポーターの皆さんやパートナー企業の皆さまの期待に応えることができず、笑顔でスタジアムを後にさせてあげられなかったこと、晴れやかな気持ちにさせられなかったことが、悔しくて情けなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです」
「共に戦ってくれた選手、スタッフはいつもゲームに向けての準備、全力で闘う姿勢と気持ちを整えていてくれたことに感謝しますし、それを勝利に結び付けられなかった自分の未熟さに、腹立たしさを感じます」
「まだまだ成長過程のアスルクラロ沼津が発展し続けられるよう、自分にできる形でこれからも力を尽くしていきたいと思います」
なお、後任を務める鈴木氏も以下のようにコメントしている。
「このたび、アスルクラロ沼津の監督を務めることになりました鈴木秀人です。中山監督退任という決断を受け、クラブの要請に応える形でこの重責を担うこととなりました」
「チームは現在、厳しい状況に置かれていますが、私自身これまで以上に覚悟を持ってチームを率いていきます。ここまでの成績は決して満足できるものではなく、ファン・サポーターの皆さまを失望させてしまったことに強い責任を感じています」
「残された試合はわずかですが、選手たちが持つ力を最大限に引き出し、チーム、クラブ、サポーターの皆さまを含めアスルクラロ沼津に関わる全ての皆さまと一緒に一丸となって最後まで闘い抜くことで、必ずJ3残留という使命を果たしたいと考えています」
「どうか引き続き、熱いご声援をよろしくお願いいたします。クラブ一同、皆さまとともにこの苦境を乗り越えてまいります」
現在50歳の鈴木氏は現役時代、ジュビロ一筋でプレー。引退後も同クラブの育成年代やトップチームコーチ、指揮官を歴任し、2020年からは同クラブの強化部長も務めた。その後、2022年途中に解任され、2023年から沼津のヘッドコーチに就任していた。

