湘南ベルマーレは9日、鈴木淳之介がデンマーク1部のFCコペンハーゲンに完全移籍することを発表した。コペンハーゲン側の発表によれば、契約期間は2030年夏まで。背番号は20番に決定している。
2022年に帝京大学可児高校から湘南でプロ入りした鈴木は昨季途中からセンターバックにコンバートされると、中盤の選手として培ったビルドアップ能力を光らせ、先発に定着。今季もここまで公式戦24試合に出場するなど湘南で主軸となるなか、今年6月には日本代表デビューも果たした。
海外挑戦を決断した鈴木は、両クラブの公式サイトを通じて以下のようにコメントしている。
■湘南ベルマーレ
「この度、デンマークのFCコペンハーゲンへ移籍することを決断いたしました。高校を卒業してからの3年半、本当に多くの方々に支えていただきました。自分をここまで成長させてくださった監督をはじめ、スタッフの皆さま、そしてチームメイトには感謝の気持ちでいっぱいです」
「そして、どんな時も応援してくださったサポーターの皆さまには、直接お礼をお伝えすることができませんでしたが、心から感謝しています」
「チームが苦しい状況の中での移籍となり、大変心苦しい思いもありますが、自分の夢を叶えるために何が最善かを考え、この決断に至りました。次にサポーターの皆さまとお会いする時には、より成長した姿をお見せできるよう、この選択を信じて全力で頑張ってきます」
「このクラブでプロキャリアをスタートできたことを、心から誇りに思います。本当にありがとうございました。これからも湘南ベルマーレの事を応援しています!」
■コペンハーゲン
「コペンハーゲンに来て、とても競争の激しい環境で成長できるのは、僕にとって素晴らしいチャンスです」
「ヨーロッパでプレーすることはずっと僕の夢でした。この機会をいただけてとても感謝しています。新しいチームメイトに会い、コーチングスタッフから学び、クラブと街のために全力を尽くすことを楽しみにしています」
また、スポーツディレクターのスネ・スミス=ニールセン氏は、「鈴木は、我々が長い間スカウトしてきた、エキサイティングな若手選手。彼は大きな成長の可能性を秘めており、トップチームでインパクトを残し、FCコペンハーゲンでのトロフィー獲得に貢献できるレベルを持つ、成長準備が整った若手選手を獲得するという我々の戦略に完璧に適合している」などと評価している。
ジェイコブ・ニーストルップ監督も「優れた走力、堅固な守備力、そして優れたスピードを備えた柔軟性の高いディフェンダーだ。デュエルではアグレッシブに攻め、ゲームの流れを読み取り、ボールを扱うのも得意である。これらの資質により、彼はフルバックとしても、守備の3バックチェーンでも活躍できるだろう」と期待を口にしている。



