日本代表MF遠藤航がMF久保建英にキャプテンマークを託した経緯についてを語った。
10日の2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選最終節でインドネシア代表とホームで対戦した日本は前後半に3発ずつとゴールラッシュ。最終的に6-0の大勝で今予選を締めくくった。
この試合に先発した遠藤だが、腕章は久保の左腕に。森保一監督は試合後会見で「同世代の選手から多く招集されるなかでリーダーとしての姿勢を見せてほしい」との思いからだったと説明した。
そんな指揮官からは遠藤に相談した末の決断とも明らかにされ、遠藤自身もミックスゾーンに登場すると、まずその話題に。「別に僕から提案したわけじゃなくて…」と切り出した上で、こう話す。
「僕が前日の会見で『鎌田選手がキャプテンやったところだったり、もっと色んな選手がやっていくのは良いんじゃないか』みたいな話をしたのを受けて、監督が前日に自分に『久保選手がキャプテンでいこうと思うけどどう?』みたいな話をしてくれました。そこは僕も素晴らしい機会だと思うし、久保選手も今回メンバーが変わったなかで、『自分が引っ張っていくんだ』っていう思いは常に練習から見せていたっていうところで、監督の信頼があるからこそ、そういう形になったのかなと思います」
キャプテンマーク姿には「まだ似合ってないかなと思いますけど(笑)」と笑いを誘い、1得点2アシストの活躍でマン・オブ・ザ・マッチに輝いたプレーぶりに賛辞を送りながら、より中心選手としての自覚を促す機会になったのではないかと述べた。
「今日はね、プレーは申し分なかったし、個人の良さをしっかりと出しながら素晴らしいパフォーマンスでした。これでキャプテンマークを巻いてまたピッチに立っていくというのは彼にとっても1つ、成長を実感できたというか、素晴らしい機会になったんじゃないかと思います」
また、試合前にそこまでアドバイスも送らなかったようで、「コイントスとかでちょっと質問をされたけど、僕からは特に何も言っていないです」と振り返っている。
ほかにも今予選を経てのチームとしての手応えや、これから始まるサバイバルレースなどについても丁寧に答えていった遠藤は先日の『ABEMA』にて、槙野智章氏との対談で来季も基本的にリヴァプール残留の意向を示唆した件も問われ、「何も変わっていないですね。もちろん、移籍期間がまだ全然あるので、何かオファーがあれば考えるけど、基本的にはリヴァプールにいると思います」と返した。
そして、所属先を含めた今季についても「出場機会はそんなに多くなかったけど、そのなかでも高いパフォーマンスをキープしながらプレミアリーグ優勝に貢献できたのは良かったです。代表に関してもしっかりとW杯出場を決められたのでひと安心というか、自分たちが目指した部分なので良かったです。すごい満足しているわけじゃないけど、次のシーズンにつながる素晴らしいシーズンだったと思います」と語っている。

