日本代表の森保一監督が10日に市立吹田サッカースタジアムで行われた2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選最終節のインドネシア代表戦にて、MF久保建英にキャプテンマークを任せた理由を説明した。
インドネシア戦での日本は先のオーストラリア代表とのアウェイ戦で今予選初黒星を喫した鬱憤を晴らすかの如く、怒涛のゴールラッシュ。前半のうちに鎌田大地の2発と久保のゴールで3点を先行すると、後半も森下龍矢、町野修斗、細谷真大とアピールに燃える選手たちが続き、6-0と大勝した。
この試合では主将のMF遠藤航も先発したが、腕章は久保の左腕に。指揮官は試合後の会見でオーストラリア戦での10番デビューに続いて、キャプテンマークデビューの24歳について、その意図を明かした。
「航がピッチに立っているのに、タケがキャプテンマークを巻くというのは昨日までどうしようかなと迷ってはいました」
「しかしながら、この活動前にメンバー発表の会見をしたとき、メディアの前でタケに今回は同世代の選手から多く招集されるなかでリーダーとしての姿勢を見せてほしいというお話を期待も込めてさせていただきました」
「なので、できればキャプテンマークを巻いてもらおうという思いから航に相談して、昨日決めました。本人に伝えたのは今日の昼食前です」
そんな久保も攻撃の軸として1得点2アシストと躍動した日本は史上初の無敗突破こそ逃したものの、今予選でしっかりとW杯行きの切符を掴みつつ、7勝2分け1敗の30得点3失点で終了。今予選を通したチーム作りへの手応えを問われると、こう述べている。
「計画通りかはわからないが、大きな目標、夢をもって目の前の一戦にベストを尽くすという活動はこれまでも含め、やってこられたかなと。チーム作りにおいて、アジアの戦いではまだまだ世界の強豪により確実に勝つという戦いができていないが、アジアでも確実に勝つというのも最終予選を含めて簡単ではないです」
「選手たちは長距離移動であったり、時差であったり、気候の違いがあるなかで、日本のために自分ができることをクラブでも、代表でもやってくれ、それが結果に繋がったかなと思います。チーム作りは確実に進んでいると感じます」
「相手は今日もベストメンバーではなかったかもしれないが、多くの経験の浅い選手たちをこの最終予選の厳しい戦いで試しながら、選手層を厚くしていく、戦術的にも最後に2トップという形で試合を戦えたのもチームにとってプラスになりました。そこがどの程度できているかというのはみなさんにお任せします」

