日本代表が23日、6月の2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に向けて27選手の招集メンバーを発表した。
3月シリーズでW杯出場を決め、6月の最終予選残り2試合(5日にアウェイでオーストラリア代表、10日にホームでインドネシア代表と対戦)に臨む日本。W杯本大会に向けて組み合わせ抽選のポット分けにも影響するFIFAランキングを意識して2試合とも勝利が求められるが、コンディションも考慮して一部主力の招集を見送り、新戦力の発掘による選手層の底上げを狙って7選手の新顔を招集した。
選手層の底上げを図る森保一監督は「最強の日本を作るためにこれからの成長に向けてチーム編成ができたことに感謝したい」と軸になる選手のこれまでの頑張りがあってこそと強調した上で、18歳の佐藤龍之介ら初招集組に「誰が出ても勝つというところにこだわりを持って選んでいる」と続け、「この活動のなかで殻を破る、さらに成長していくチャレンジを練習、試合でしてもらいたい」と期待した。
また、「将来に向けて、まずは来年のW杯時にこれまでのコアな選手たちの壁が厚いが、彼らの突き上げがより日本代表、日本サッカーの層を厚くし、勝つ可能性を上げてくれる。思い切ったプレーを期待したい」と話すと、Jリーグからの選出となる新顔の4選手にも「Jリーグや日本サッカーを引っ張っていくんだという思いをもって代表の経験を国内の舞台に移して頑張ってほしい」との言葉を紡ぐ。
お馴染みの顔ぶれでは三笘薫ら多くが選外になる一方で、キャプテンの遠藤航、鎌田大地、久保建英が引き続きメンバー入り。森保監督は「絶対的な基準があるかと言われると答えづらい」と前置きした上で、遠藤と鎌田の招集理由として「試合の出場時間が短いというところで考えた」と説明し、「選ばれないという基準に当てはまる今年の活躍だった」という久保についてはこう述べた。
「みなさんも認識していただいているとおり、かなり経験値が浅く、パリ五輪世代よりも下のメンバーを多く招集した。彼は日頃から年齢に関係なく、チームのリーダーとして立ち振る舞ってくれているが、新たに入ってくる選手のリーダー役として、同世代の選手として接してもらって、いろんなものをみせてほしいと思い、招集した」

