川崎フロンターレを率いる長谷部茂利監督が、鹿島アントラーズ戦を振り返った。
川崎Fは11日、明治安田J1リーグ第16節で鹿島と国立競技場で対戦。アジア制覇にあと一歩まで迫ったAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)から帰還後初の一戦で、首位チーム相手にセットプレーから佐々木旭のヘディングシュートで幸先良く先制。しかし、その後、押し込むものの追加点を奪えずにいると、前半終了間際に同点とされ、65分に田川亨介に決勝ゴールを許した。
川崎Fはこれでリーグ戦6試合未勝利。試合後の会見で長谷部監督は、「リードして良い形もたくさんあった中で、追加点を取りたかった。取れない中で追いつかれてしまった。それがゲームの流れを鹿島さんに渡してしまった」と前半のうちに追加点を奪えなかったことを悔やんだ。
逆に前半終盤に失点を喫して追いつかれると、後半は徐々に鹿島ペースに。レオ・セアラの負傷交代で急遽ピッチに立った田川に逆転ゴールを許した。
「後半も自分たちの良さを出すことができなかった。五分五分のボールからちょっとしたズレから、相手の巧みさに簡単に背後を取られて失点をしてしまいました。もったいない失点だったと思います」
それでも、同点に追いつかれるまでは首位の鹿島を圧倒したとも呼べる内容。これには指揮官も「非常に良かったと思います。自分たちの長所を出せていたし、危ない場面も少なかった」と手応え。
一方で、「もう少し自分たちの流れを逸することなく、流れを相手に渡さず追加点を奪うという、強いチームにあるべき時間の使い方であったり、追加点の取り方であったりっていうことに力のなさ、足りなさがあったと思います。もう少しできるんじゃないかなと思います」と試合全体での戦い方に課題を挙げた。

