レスター・シティは24日、主将の元イングランド代表FWジェイミー・ヴァーディの今季限りでの退団を発表した。
アマチュア出身でノン・リーグのフリートウッド・タウンを経て、2012年5月に当時チャンピオンシップ(イングランド2部)に所属していたレスターに加入した現在38歳のヴァーディ。2013-14シーズンに同リーグを制覇してプレミアリーグ昇格を決めると、2015-16シーズンにはクラウディオ・ラニエリ監督のもと、岡崎慎司と2トップを組み、自身は24ゴールを記録してクラブ創設132年で初のプレミアリーグ優勝の奇跡を起こした。以降、ビッグクラブへの移籍を囁かれながらも、長きにわたってレスターを先頭で引っ張り、33歳となった2019-20シーズンには23ゴールで自身初のプレミアリーグ得点王に輝き、史上最年長での獲得者となった。
202-21シーズンにはFAカップ制覇を成し遂げた中、2022-23シーズンにはわずか3ゴールに留まると、チームの不振もあり、チャンピオンシップ降格。それでも1年での復帰を果たし、今季プレミアリーグ復帰初年度を迎えていたが、リーグ戦はここまで7ゴール、チームは現時点で4勝6分け23敗で19位に位置しており、1年でのチャンピオンシップ降格が決まっている。
レスター通算ではここまで公式戦496試合198ゴール69アシストを記録。今季のプレミアリーグは残り5試合となっており、公式戦500試合出場達成の可能性を残している状況だ。
ヴァーディの退団に際し、同クラブの会長であるアイヤワット・スリヴァッダナプラバ氏は、「ジェイミーは唯一無二の存在です。特別な選手であると同時に、それ以上に特別な人間です。彼はレスター・シティに関わるすべての人々の心の中に特別な場所として占めており、私は彼に深い敬意と愛情を抱いています。彼がこのフットボールクラブに与えてくれたすべてのことに、限りなく感謝しています」
「ジェイミーの選手としての時間は終わりを迎えますが、彼が成し遂げてきた偉業を称え、キングパワー・スタジアムに戻ってくる彼とご家族を温かく迎え入れます。レスター・シティ一同を代表し、ジェイミーとご家族の今後のご多幸をお祈り申し上げます。サポーターの皆さまも、今シーズンの終わりに、彼にふさわしい最高のお別れを共に送ってくれると確信しています」とコメントしている。
また、13年間過ごしたレスターとの別れが決まったヴァーディ本人も自身のSNSを更新。「この日が来るなんて本当に残念だが、いつかは来るとは思っていた。このクラブで過ごした13年間は信じられないほど素晴らしいものだった。多くの成功もあれば、時には苦しい時期もあったが、そのほとんどは素晴らしい時間だった」と振り返ると、「レスターはいつまでも僕の心の中に居続けるだろう」と語った。



