シント=トロイデンは16日、新監督にワウター・ヴランケン氏が就任したことを発表した。
開幕6試合未勝利でクリスティアン・ラタンツィオ前監督との契約を解除し、2024年9月に就任したフェリス・マズー監督と今季を戦ってきたシント=トロイデン。だが、その後のジュピラーリーグ24試合で7勝7分け10敗と苦戦し、残留プレーオフへと回ると、同ステージでも1勝1敗で同時点で2部との入れ替え戦に回るプレーオフ3の2位に。降格が現実味を帯びてきたことで今季2度目の契約解除を決断した。
12日の第3節セルクル・ブルージュ戦ではアシスタントコーチのフレデリック・デ・マイヤー暫定指揮官のもと3-1で勝利し、残留圏の同プレーオフ首位に立った中、新監督が決定した。
シント=トロイデンの新監督となったヴランケン氏はクラブを通じ、「STVVの監督に就任することは、私にとって『帰ってきた』という感覚です。ここ数日、多くのサポーターや地域の方々から温かいメッセージをいただきました。ハスペンハウ地方の人々やファンの皆様に誇りを持ってもらえるよう、毎日全力を尽くしていきたいです」とコメントした。
また、この決断について強化部長のアンドレ・ピント氏は「チームの置かれた状況を踏まえると、確実に結果を出せる選択が必要でした。そこで私たちは、ベルギーリーグを熟知し、経験豊富な監督を選びました。ワウター・ヴランケン氏は、STVVのユース出身、トップチームでプレーした経験もあり、クラブを知り尽くしている存在です。彼とともに、プレーオフ3を勝ち切り、1部残留を果たすために全力を尽くします」と口にしている。
現在46歳のヴランケン氏は現役時代にシント=トロイデンでプロキャリアをスタートさせた経歴を持つベルギー人指揮官。監督キャリアは2012年から当時4部だったRDKグラヴェロでスタートし、近年ではメヘレンやゲンクを率い、今シーズンはヘントを指揮していたが、2025年1月に契約解除となっていた。
藤田譲瑠チマ、谷口彰悟、伊藤涼太郎、小川諒也、山本理仁、小久保玲央、小森飛絢と日本人選手が7人在籍しているシント=トロイデン。次戦の第4節では26日にセルクル・ブルージュとのアウェイ戦に臨む。

