日本代表は25日の2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループC第8節でサウジアラビア代表を埼玉スタジアム2002に迎え撃ち、0-0で引き分けた。
先のバーレーン代表戦でW杯行きの切符を掴んだ日本は先発6選手変更で挑み、後ろに重心を置いたサウジアラビアに対して終始優勢。前半に前田大然のポスト直撃シュートでゴールに迫るなどで相手を脅かすシーンこそあったが、最後のところでサウジアラビアの守備を上回れず、今最終予選初の無得点で勝ち点1止まりに終わった。
4連勝とはならずの森保一監督だが、試合後の会見では「選手の様子、チームの雰囲気も緩めず、W杯を決めることが目標ではなく、その先に大きな目標があるというなかで、今日のホーム戦で勝とうといい準備をしてくれた」と選手に労いの言葉を送る。
一方で、「ここから先は押し込んだだけで満足するのではなく、チャンスを決め切るという部分で監督として次の手を打てるようにプランB、プランC等々、力をつけていく、チームとして勝ち切るオプションを持つというところを課題としていただいたゲームだったかなと思う」と総括を続けた。
そう指揮官が語るように引いて守ってくる相手をどう崩し、勝っていくかが今後の課題になる一戦だったが、代表初先発ながら3バックの一角で堂々たるプレーを披露した高井幸大の出来が収穫の1つに。森保監督も「とても落ち着いていて、攻守ともにコントロールした試合の流れを作る上で大きな貢献をしてくれた」と称賛している。
「引いた相手を崩すために幅を使いながら、数的優位を作りながら、前線に配球していくというところの攻撃の起点としても持っている技術を発揮してくれた。守備の部分でも相手がカウンター狙いで、かつ相手のキープレーヤーである(サレム・)アルドサリとのマッチアップが多いなか、リスク管理のバランスを保ちながら相手の起点を抑えるところで、非常にいいプレーをしてくれたなと思う」
「ピッチ上でJリーグの代表としていいプレーをして存在感を発揮してくれた。今日の相手が守備的に戦ってきたなかでいいプレーをしてくれたが、まだまだ伸び代がある選手だし、これからさらにJリーグの舞台で、Jリーグを盛り上げながらチームを勝たせてもらい、代表の選手としてさらに力をつけてほしいなと思う」

