日本代表は21日、2026年ワールドカップ(W杯)出場決定から一夜明け、記者会見を開いた。
首位を独走するアジア最終予選で20日のバーレーン代表戦も2-0で勝ち切り、8大会連続8度目のW杯行きを決めた日本。カナダ、アメリカ、メキシコの開催3カ国を除けば、“世界最速”のW杯出場で、日本史上でも3試合を残して最速となるアジア最終予選突破となった。
そんな歴史的な日を経て、森保一監督、主将のMF遠藤航、宮本恒靖JFA会長、そして山本昌邦ナショナルチームダイレクターが登壇。同席した宮本会長は「重圧のなかでしっかりと成果を出してくれた監督以下、選手、チームスタッフには改めて敬意を表したい」と労った。
日本の指揮官としても初の2大会連続W杯出場を成し遂げた森保監督は「感謝の気持ちが湧き上がっている」と笑み。「最低限かもしれないが、当たり前のようで簡単ではない」と前置きした上で、「素直に嬉しく思っていると同時にホッとしているところがある」と胸を撫で下ろす。
そう喜びと安堵の様子をうかがわせる56歳の指揮官だが、前夜の試合でアドレナリンが全開だったようで、宿舎に戻ってからささやかな祝勝会込みの夕食をとり、その後に寝つこうとしたが、興奮冷めやらずで一睡もできず。そのまま朝の番組に出演したという。
そんな森保監督だが、「これから世界一に向けて新たなチャレンジを積み上げ、そして確実に前進していきたい」と今後へ決意を新たに。「試しすぎて、大切にしなければならないチームの根幹が崩れてしまわないように」としつつ、「レベルの高い選手たちで2チーム、3チーム分作れるぐらい選手層を厚くしていきたい」と語った。
そして、チーム内のところどころから聞こえてくる“W杯優勝”の目標達成に向けて各方面にお願いも。「これまでのW杯優勝国を見たとき、国中の関心事でないと優勝ができないと感じている」と切り出した上で、共闘を呼びかけた。
「日本中、全世界にいる日本人のみなさんの関心事としてサッカーを見ていただき、日本代表の戦いに共闘、応援をしていただきたい。日本の関心事にしていただくことがピッチ上の選手たちにエネルギーとなり、パフォーマンスにも直結してくる」
「現地のサポーターのみなさんだけでなく、色んなところからメディアを通して我々の力となる。勝った暁には日本のためになると思って、戦いに挑みたいという気持ち。メディアのみなさんにも批判もありでも構わないので、より多くの方々に代表の試合を見ていただけるよう同心円の輪を広げていただければと思う」

