日本代表は20日の2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選(3次予選)グループC第7節でバーレーン代表をホームに迎え撃つ。
勝てば8大会連続8度目の出場が決まる大一番に先駆け、森保一監督はキャプテンのMF遠藤航とともに前日会見に出席。3試合を残してW杯出場決定なら史上最速と記録的な日になりうるが、指揮官は「私自身のなかでは感情のところで大きく変わるところはない」とし、こう言葉を紡ぐ。
「選手たちの様子を見ていると、非常にいい準備をしてくれている。試合に向けて、チームとしていろんなことを共有しながらこうやっていくという姿勢も見せているし、明日の試合が楽しみな気持ち」
そんな試合の対戦相手であるバーレーンは現在5位だが、3位のインドネシア代表から最下位の中国代表までが勝ち点6で並ぶ大混戦の一角を占め、W杯出場権が狙えるとあって、今回の日本戦も捨て試合にあらず。森保監督も「一言で言うと、強いなという印象」と警戒や決意を続ける。
「直近のガルフカップも優勝し、より自信をもって日本に挑んでくるなと思う。実際、自国でのキャンプに加えて、日本にも早く入っている。我々への対策も徹底的に準備してきていると思うし、非常に厳しい試合になるのを覚悟して、彼らを上回っていかなければいけない」
昨年9月の対戦ではアウェイの地で5-0と快勝だが、「序盤は相手に得点となりうるようなチャンスも作られている」とし、「彼らが持つ戦術的な武器、個人的な武器というところを我々が抑えながら、かつ勝利を掴みとるためにアグレッシブに戦えるようにしていきたい」と話した。
そうバーレーンとの再戦に向けて気を引き締めるが、同日に先んじてキックオフするオーストラリア代表vsインドネシアの結果次第で、日本は引き分けでもW杯出場が決まる可能性。試合中にもW杯出場権が舞い込むが、森保監督は目の前の試合に集中するスタンスだ。
「シンプルに答えると、情報を入れる予定はない。自然に色んなところから伝わってくるかもしれないし、そこは試合に任せたいなと思うが、我々はあくまでも明日の試合で勝利を目指して戦う」
森保監督自身にフォーカスすれば、W杯出場が決まった場合は日本初の2大会連続本大会出場に導いた指揮官に。そこに対する思いも口にした。
「(自身は)選手としてW杯に出場できていないが、コーチとして、監督として予選から2大会連続でW杯に出場できるかもしれないのは達成したい。まだ達成してないし、過去形の話はできないが、とてつもなく幸せな良い気持ちになれるのかなと」
「2大会連続で監督をさせていただいたというのはあるが、日本サッカーの歴史の継承があって、積み上げがあって、私は今と前大会で監督をやらせてもらっている。日本のサッカー史の積み上げがあるからこそ、こうやってW杯に出続けられている、見られているというのを強く感じる」
「これまでの歴史の積み上げをしてくださった先輩、先人の方々の努力や、次の方たちに感謝したいし、さらに少しでも発展させられるよう自分ができることを全力でやっていきたい」

