サンフレッチェ広島は12日、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)準々決勝第2戦でライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)とのアウェイ戦を迎えた。
ホームでの第1戦を6-1の快勝で飾った広島だが、前所属先でAFCから受けた処分が未消化にもかかわらず、出場したヴァレール・ジェルマンの件が規定違反とみなされ、一転して0-3の没収試合に。4点差での勝利が必須のなか、敵地でのリターンレグに挑んだ。
立ち上がりからボールを握って前がかった広島だが、20分に相手のゴールキックから速攻を許すと、アヌアルのパスを受けたティーの右足フィニッシュがゴール左へ決まり、先に失点。3点ビハインドで第2戦を迎えた広島だが、あまりにも痛すぎる失点を喫する。
それでも、広島は34分にバイタルエリア中央の位置でFKのチャンスが巡ると、このキッカーに18歳の中島洋太朗が名乗り。右足でゴール左を狙ったボールが綺麗に壁の上を巻いてそのままゴールインし、広島が前半のうちに1点を返す。
後半も攻める広島だが、51分に数的不利に陥る。左サイドからのクロスにボックス内で反応したジャーメインだが、ライトとのポジション取りで争った際に腕を振り払うと、それが相手の顔付近に。主審がすかさずレッドカードを提示し、広島はさらに厳しい戦いへと追いやられる。
VAR介入後も判定覆らず、10人での戦いとなる広島は交代にも動きながら、その後も敵陣に攻め入るシーンを作りだすが、68分に加藤陸次樹がボックス左から左足を振り抜いていったシーンもゴール右外へ。終盤に入っても広島が押し込むが、ゴールが遠い。
意地を見せようと最後までこじ開けにかかった広島だが、第2戦は1-1のドロー。第1戦の没収試合となった影響が大きく、2戦合計1-4でベスト4入りが叶わなかった。



