アーセナルのミケル・アルテタ監督が、ファン・サポーターらのマイケル・オリバー審判員に対する脅迫を非難し、フットボール界の改善を訴えた。『ガーディアン』や『スカイ・スポーツ』などイギリス複数メディアが伝えている。
プレミアリーグ第23節、ウォルヴァーハンプトンvsアーセナルの前半終盤、アウェイチームの18歳マイルズ・ルイス=スケリーが敵陣ペナルティエリア手前で相手のマット・ドハーティを倒すと、このプレーに対して主審のマイケル・オリヴァー氏はレッドカードを提示した。VARもこの判定を支持。しかし、これが物議を醸した。
試合後、アーセナルのアルテタ監督は「激怒している」と不満をあらわに。解説陣からも批判的な声が上がる中、現地で大きな話題となり、SNS上ではオリバー氏に対する脅迫も起きる事態にも発展。これを受け、プレミアリーグのプロ審判協会であるPGMOL(プロフェッショナル・ゲーム・マッチ・オフィシャルズ・リミテッド)は声明を発表し、「警察も認識しており、多くの捜査が開始された」と報告していた。
結局、アーセナルはその後、判定に対して異議申し立てを行い、28日にイングランドサッカー協会によってルイス=スケリーに対する「3試合の出場停止」が取り消されることが決定した。
29日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ最終節のジローナ戦前日会見で、アルテタ監督はこの決定に満足感を示した一方で、オリバー審判員に向けられた脅迫、誹謗中傷、暴言に対しても反応した。
「この話題について話すときはいつだってそれが選手、監督、審判のいずれかであるかについては問題ではない。我々は損害と悪趣味だけをもたらし、人々の生活を困難にするフットボールのその部分を根絶するために、もっと努力しなければならない。それをなくし、追い出そう」
「フットボールに関わるすべての人へ。(こういったことは)許されるべきではない。我々はそれを望んでいないし、必要ない。間違いなく我々のスポーツにダメージを与える。これを排除しよう」
「我々は常にフットボールが今後5年、10年でどこへ向かうのか、ルールなど、そういったことに重点を置いている。しかし、進化するために我々にできる最も重要なことの一つは、社会レベルではるかに良い環境、より健全で、より素敵な環境を創り出すことだ。勝利だけでなく、人々が間違いを犯した時に償う機会が与えられるような環境だ」
「このような憎しみや目にするこれらのものを抱えたままここにいるべきではない。なぜならそれらは、すべての人に影響を与え、このスポーツの喜び、楽しみ、良い瞬間を過ごすことであるこのスポーツの目的を奪うことになるからだ」
また、イギリス『スカイ・スポーツ』のチーフリポーターであるカヴェ・ソルヘコル氏も以下のようにコメントしている。
「これはすでに導入されているシステムが機能していることを証明している。不当な扱いを受けたと感じたら、控訴できる手続きがあり、その訴えは非常に迅速に審理され、正しい決定が下される」
「しかし、審判をめぐって起きているすべてのこと、脅迫、そして警察が最も著名な審判の一人の自宅を警備するに至った状況については、まだまだ話し合わなければならない。これがこの時代に私たちが本当に望んでいるサッカーの姿なのでしょうか?」





