移籍が間近に迫っているとされるセルティックの古橋亨梧が退団した場合の影響について、イギリス『BBC』が分析している。
2021年夏にヴィッセル神戸から加入して以降、セルティックの点取り屋としてスコティッシュ・プレミアシップ3連覇中のチームをけん引し続けてきた古橋。特に2年目の2022-23シーズンにはリーグ得点王に輝くなど、国内3冠の立役者に。昨季就任したブレンダン・ロジャーズ監督の下でもエースとして活躍するなど、ここまで公式戦165試合85ゴール19アシストを記録している。
その古橋は最近、レンヌへの移籍が間近に迫っており、クラブ間合意に達して、同選手がすでに現地入りしたことが複数メディアで伝えられている。
そんななか、『BBC』は「スコットランドチャンピオンは、ただ得点するだけでなく、大きな試合でビッグゴールを決めることを習慣にしていた選手の穴を埋めなければならない」と古橋退団による影響の大きさを指摘。その中で「レンジャーズは彼の退団を喜んでいるに違いない」と述べると、これまで17度のダービーマッチで8ゴールを決め、そのうち4ゴールが決勝点となっていることを紹介した。
その後、同メディアは古橋がセルティック加入して以降、同選手がスコティッシュ・プレミアシップで記録した63ゴールを上回る選手がいないことを紹介。また、直近2シーズンでのゴール率が低下していることを指摘するも、「ゴールはキョウゴのプレーにおける要素の一つにすぎない。ゴールが多く生まれていないときでも、彼がロジャーズ監督の第一候補のストライカーであり続けていることは、彼の総合的な価値の証である」と賛辞を送っている。
そんな古橋の穴埋めについては、現在レンヌのジョタの復帰が見込まれていることから、左ウイングが主戦場である前田大然のセンターフォワードでの起用の可能性を指摘。しかし、「彼のサイドでの働き、相手サイドバックへのチャレンジ、スピードでボールを持っていないときにでも相手を苦しめる働きはセルティックのスタイルにとって非常に貴重なものである。前田を中央に配置することは一つの問題を解決する一方、別の問題を生み出すことになるかもしれない」と推測している。
結局、同メディアは既存選手では古橋不在の問題を解消できないとし、冬の移籍市場でのストライカー獲得に動くことになるだろうと締めくくっている。