ジュビロ磐田は11日、DFリカルド・グラッサが契約満了に伴い、2025シーズン限りで退団することを発表した。
ブラジル出身で現在28歳のリカルド・グラッサは、2022シーズンに母国クラブのヴァスコ・ダ・ガマから磐田入り。主力としてプレーし続け、1年での明治安田J1リーグ復帰を目指した今季はJ2リーグで28試合に出場した。通算ではJ1で55試合、J2で63試合のリーグ戦計118試合に出場した。
J2での5位から昇格プレーオフ準決勝で涙をのんでJ1昇格を逃したシーズン後、退団が決まったリカルド・グラッサは「シーズン終了、そしてこのユニフォームを着て過ごした4年間が終わりました。私と家族が経験した素晴らしい瞬間を言葉で説明するのは難しいですが、伝えようと思います」と、これまでの思いや感謝を綴った。
「世界の反対側にあるジュビロへ来ることを決めた時、それは挑戦になることはわかっていました。ただ、それが人生で最高の決断の一つになることを知りませんでした。当初は、新しい国、新しい文化、まったく異なる言語という、適応が難しい瞬間もありました。生活で何を買えばいいのかさえわからず、途方に暮れることもありました。しかし、神様に感謝し、私たちにとって非常に重要な人々に出会い、短期間で適応することができました。日本に来る機会を与えてくれた神様に、そして何よりもジュビロのユニフォームを着る機会を与えてくれたことに、心から感謝しています。また、この期間、何らかの形で私と私の家族の人生に関わってくださったすべての方々に感謝しています」
「しかし、私は今、涙を浮かべながら、この文章を、サポーターの皆さんに向けて書いています。私が到着する前から、皆さんは私を支え、とても大きな愛情を示してくださり、私が家(自国)にいるような気持ちになり、皆さんの一部であると感じさせてくれました。私は、ピッチの内外で、その愛情に可能な限り最善の方法で応えようと常に努めてきました。幸せな瞬間、悲しい瞬間、感動的な瞬間、あらゆる瞬間に感謝しています」
「もう少し長くこの時間が続くと思っていましたが、そうはなりませんでした。それは神の意志であり、私は嘆くことはできません。これまで一緒に過ごしてきたすべてに感謝するだけです。その時間はとても素晴らしかった。ここに書ききれないほどたくさんの良い思い出があります。娘たちが初めて私と一緒にピッチに入ったこと、クラブで100試合以上出場できたこと、ゴール、勝利、すべてに感謝しています。サポーター、関係者の皆様、そしてジュビロ、本当に愛しています。別れを告げるのがこんなに難しいとは思いませんでした。皆さんもご存知のように、ヤマハでの最後の試合では、私と家族は、これが終わりだという感情をもう隠せませんでした」
「しかし、私にとっても皆さんにとっても、人生は続きます。またすぐに皆さんにお会いできることを願っています。言葉だけでは足りないことは承知していますが、現時点の私の想いをお伝えします。何が起ころうとも、私と私の家族は、これからもずっと皆さんと一緒です!」

