Barney Owl(C)Getty Images

クラブの給与未払い問題にマスコットが立ち上がる「お金のためにやっているわけではない」

イングランド2部(チャンピオンシップ)シェフィールド・ウェンズデイのマスコットであるバーニー・オウルが声明を発表した。29日、イギリス『The Sun』が伝えた。

選手およびスタッフへの給与支払い問題が深刻化しているシェフィールド・ウェンズデイ。今年3月にはクラブが「会長の事業の影響で多額の債務が発生し、その結果としてクラブの当面のキャッシュフローに問題が生まれた」と声明を発表していた。

しかし問題は2024-2025シーズンが開幕しても解決されておらず、ファンはクラブのオーナーを務めるタイ出身の億万長者ティラポン・チャンシリ氏に対して、スタッフや選手への給料を期日通りに支払わうべきだと、非難を浴びせている。

この状況を受けて、ついにはマスコットのバーニー・オウルまでもが介入。

バーニー・オウルは自身のXにて「私はまずファンであり、その次に従業員だ。18歳のときから愛するクラブで働き始めて、今年で20シーズン目になる。私はファンと共にいる。彼らがいなければ、シェフィールド・ウェンズデイは存在しない」と声明を発表した。

「私は試合当日のスタッフで、警備員と同じ給料をもらっている。いまのところ個人的には給料面で問題はないが、お金のためにやっているわけではない。ファンとエンブレムのためにやっているんだ。ただ、これは私の主な仕事ではないから発言できる立場にいる。でも多くの人はそうではない。できないすべてのスタッフに共感と敬意を示し続けてほしい」

「献身的な同僚たちが沈黙によって士気を下げていくのを見るのはつらかった。彼らの給料、役割、そしてクラブの将来についての明確なコミュニケーションの欠如は、本当に大きな負担となっている。他の多くの人々と同様に、オーナーシップの変更こそがクラブの長期的な将来、そしてここで働くスタッフの当面の短期的な安定を守る唯一の方法だと私は信じている。私のプロフィールに書いてある通り、これは私の意見であり、シェフィールド・ウェンズデイ・フットボールクラブの意見ではない」

なお、チャンシリ氏はファンからの抗議にもかかわらず、売却要求に抵抗しており今後の状況は不透明だ。またチャンピオンシップは、シェフィールド・ウェンズデイの財政状況が改善されなければ、選手の登録禁止処分を下す可能性があるという。

バーニー・オウルは「私の意見や行動はクラブやサポーターのグループ、団体から独立しています。フクロウを応援しよう」とメッセージを残した。シェフィールド・ウェンズデイは第7節終了時点で勝点5の23位に沈んでいる。

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