明治安田J1リーグ第30節のサンフレッチェ広島vsヴィッセル神戸が20日にエディオンピースウイング広島で開催された。
ここまで勝ち点46で5位の広島と、同勝ち点で6位の神戸による上位対決。試合序盤は神戸が攻勢に出る。4分に正面からエリキがGK大迫敬介のセーブを強いるシュートを放つと、16分にもチャンス。ボックス右から井手口陽介がクロスを入れると、ファーで受けた永戸勝也が右足を振る。強烈なシュートを飛ばしたが、わずかにバーの上へはずれた。神戸は33分にも井手口が枠内シュートを放つも、GK大迫に防がれる。
苦しい時間が続く広島だが、44分に決定機。右サイドの中野就斗がクロスを入れると、これにニアサイドで合わせた東俊希がヘディングシュートを飛ばす。だが、これはGK前川黛也のセーブに遭う。対する神戸はアディショナルタイム、井手口のスルーパスでゴール前に抜け出した大迫がゴール左にシュートを飛ばしたが、再びGK大迫のビッグセーブに阻まれた。
0-0で迎えた後半、神戸はボックス右に抜け出しかけた大迫勇也が佐々木翔に倒されると、これがVAR判定の結果、一発レッドカードに。佐々木が退場したことで数的有利を手にした神戸は59分、ボックス右手前でFKを得ると、永戸が直接狙う。鋭いストレートボールのシュートがニアサイドを捉えたが、またもGK大迫のファインセーブに遭う。
終盤にかけては神戸が前に出ていくと、87分についに均衡を崩す。永戸が蹴った右CKをGK大迫が弾きにいくも当てられず、流れたボールがキム・ジュソンに当たってゴールに吸い込まれた。
そして、これが決勝点に。神戸が連敗を2で止める3試合ぶりの白星を手にして暫定2位に浮上した一方、4試合無敗だった広島は5試合ぶりの黒星を喫した。





