明治安田J1リーグ第25節の東京ヴェルディ対横浜F・マリノスが9日に味の素スタジアムで開催された。
ここまで勝ち点28で16位に位置する東京Vと、同21で18位の横浜FMが残留に向けた重要な一戦を迎えた。
試合序盤は両チームともにチャンスを演出する。東京Vは9分、左サイドから平川怜がクロスを入れると、頭でクリアしようとしたDFトーマス・デンに当たったボールがゴールへ。しかし、ここはGK朴一圭がファインセーブで失点を阻止する。
一方、横浜FMは10分に松原健がボックス右手前の遠めの位置からミドルシュート。これが枠を捉えたが、GKマテウスのセーブに阻まれる。
ハーフタイムにかけて主導権を掌握した東京Vは39分、右サイドの新井悠太がクロスを入れると、正面で松橋優安がこれに合わせるもDFのシュートブロックに遭った。
迎えた後半、横浜FMの大島秀夫監督はジャン・クルードと谷村海那を下げて渡辺皓太と植中朝日を投入。開始から勢いを出すと、50分に決定機を演出する。右サイド深くから天野純がクロスを入れると、正面で渡辺皓太がダイレクトシュート。だが、これはわずかに枠を捉えられない。
すると、62分に先手を取ったのは東京Vだった。セットプレーの流れから右サイドの染野唯月が左足でクロス。ゴールエリア左で合わせた谷口栄斗がヘディングシュートを叩きこみ、先制点をもたらした。
その後は横浜FMがリスクを冒して前に出るも、東京Vも集中を維持してシャットアウト。下位対決で大きな勝ち点3を手にし、3試合ぶりの白星を得た。一方、3連勝を逃した横浜FMは4試合ぶり黒星で降格圏脱出とはならなかった。

