トッテナムは8日、川崎フロンターレから日本代表DF高井幸大を完全移籍で獲得したことを発表した。トッテナムと高井は2030年までの契約を締結することで合意。インターナショナルクリアランスと労働許可証の取得後、プレー可能となる。
川崎Fユース出身の高井は、2022年に高校2年生ながらもプロ契約を締結。同年4月にデビューすると、翌2024シーズンは明治安田J1リーグで24試合に出場し、ベストヤングプレーヤー賞を受賞した。2024年はパリ五輪に参加し、8月にはA代表にも選出されてデビュー。2025シーズンはここまで、川崎Fの不動の主力としてJ1リーグ22試合に出場していた。
イギリス『BBC』などによれば、トッテナムは20歳のセンターバック獲得に際し、500万ポンド(約10億円)の移籍金で川崎Fと合意。移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏によれば、Jリーグから海外に渡る日本人選手として歴代最高額の移籍金となった。
高井は川崎Fを通じて、「この度、トッテナム・ホットスパーに移籍することにしました」と報告し、今後の飛躍を誓った。
「川崎フロンターレではサッカー選手としてだけではなく、人としても成長させてもらいました。ACLE決勝でのあの景色は忘れることはないですが、サウジアラビアで経験した以上のものを見るために今回決断しました。そして、これからは自分の夢を叶えるために頑張ってきます。本当にありがとうございました!」
トッテナムは、元横浜F・マリノス指揮官のアンジェ・ポステコグルー監督が率いた昨シーズン、ヨーロッパリーグ優勝でチャンピオンズリーグ出場権を獲得したものの、プレミアリーグでは17位に低迷。ポステコグルー監督を解任し、ブレントフォードから51歳のデンマーク人指揮官であるトーマス・フランク監督を招聘し、新たなスタートを切る。
なお、今季のプレミアリーグでは遠藤航(リヴァプール)、三笘薫(ブライトン)、鎌田大地(クリスタル・パレス)、そして昨季に昇格したリーズの田中碧が在籍。高井が加わり、日本代表5選手が鎬を削ることになる。



