ジョゼ・モウリーニョ監督が元カメルーン代表FWサミュエル・エトー氏との秘話を明かした。15日、イギリス『BBC』が伝えた。
2009-10年シーズンにUEFAチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げたモウリーニョ監督率いるインテルは、ラウンド16でチェルシーとの対戦が実現。モウリーニョ監督はファーストレグを2-1で折り返し、アウェイで行われるセカンドレグに向けて対策を練っていたという。
そんな中、モウリーニョ監督がキーマンとして考えていた選手が前年にバルセロナから加入したエトーだった。指揮官はエトーとの関係性について「非常に強い意志を持った男の例を挙げよう。サミュエル・エトーだ。スタンフォード・ブリッジでの試合の1週間前、私は彼と毎日戦った。激しい口論が繰り返され、それはかなりのプレッシャーだった」と振り返った。
「心理学は仕事の一部であり、選手と試合の一部でもある」と豪語するモウリーニョ監督は選手一人、一人によって違った方法でマネジメントをする。「マスコミへの対応の仕方では試合に勝てない。絶対にだ」と口にするように、エトーに対してはあえて厳しい言葉を投げかけていたという。
「私は彼にこう言った。『君を起用するつもりはない。君はまだベストレベルではない。起用するつもりはない』とね。すると彼は『お願いだ、プレーさせてくれ』と頼んできた。それでも私は『ノーだ。『お願いだ』なんてありえない。君はプレーしないし、パフォーマンスもしない。私は君を信用していないからね』と告げた。彼と一緒に過ごした1週間は、感情的な仕事だったよ」
このシーズンのエトーは公式戦48試合16得点8アシストを記録したストライカーだった。しかしモウリーニョ監督はあえてエトーに逆のことを伝えることで同選手が奮起し、真価を発揮できると考え、上記のようなマネジメントに踏み切った。
結果的にこのやり取りが功を奏したのか、エトーはチェルシー戦で決勝点を挙げて1-0の勝利に貢献。モウリーニョ監督は「彼はとても強い男だったので、彼がそのように反応するだろうことは分かっていた」と、カメルーン人FWを称賛した。


