男子日本代表は23日、高円宮記念JFA夢フィールドでFIFAワールドカップ（W杯）2026アジア最終予選（3次予選）の第8節サウジアラビア代表戦（25日、午後7時35分、埼玉スタジアム2002）に向けたトレーニングを行った。
森保一監督の下、8大会連続8度目のW杯出場を決めたサムライブルー。前節バーレーン代表戦（2○0）から3日が経ったこの日は、24選手がトレーニングに参加した。同試合で途中出場から決勝点を挙げたMF鎌田大地は代表内のポジション争いをポジティブに捉えている。
「みんながお互いの実力を認め合っていると思う。自分が出ていなくても、『この選手もいい』と認める部分がありますし、昔みたいではない。『何であいつが出ているんだ』とか、そういうのよりも自分が出たときにしっかりとやっている」と、日本代表の選手たちはW杯優勝を目指す良きライバルだと強調した。
先発出場ではなくても、自分の仕事を全うする。その姿勢は所属クラブであるクリスタル・パレス（プレミアリーグ）でも同様だ。
昨夏に加入したクリスタル・パレスではここまでリーグ戦24試合に出場しているが、スターティングメンバー入りは10試合に留まっている。リーグ戦直近4試合はすべて途中出場となっており、代表活動を足がかりにして定位置を確保したい。
鎌田は「もちろんスタートで出られるようにポジション争いをしないと駄目だと思います」としながらも、自身の考えを明かした。
「何を選ぶかだと思う。試合に出られるリーグに行って、試合に出る方が大事なのか。それともレベルの高いところに行くのか。いまのパレスは、勝点を重ねていますし降格するような順位（現12位）にも付けていない。カップ戦も残っているのでチームとしていい状態にあります」
「途中からですが、試合にも出ている。ネガティブな方で捉えるのはなくて、ポジティブな方に捉えたい。自分の場所をつかめられれば、（状況が）変わると思います。とりあえず、今シーズンはパレスで試合に絡めるようにやっていきたいです」と前を向いた。
日本代表やクラブでの経験がW杯優勝につながると信じている。
サウジアラビア代表とはアジア最終予選の第3節で対戦した際に得点を奪っており、次戦でも鎌田の活躍に期待がかかる。
背番号15は「アジアの中で間違いなくトップクラブの一つ」と敵軍を警戒した。
「自分たちが対戦していても、ボールを持たれる時間が非常に多いっていうイメージです。チームとして守備をして、できればボールも保持したい」と厳しい一戦になると予期した。
「時差ボケやコンディションの言い訳はできない。いいときの代表の姿を見せられたらいい」と勝利を誓った鎌田。日本代表はイレブン全員で勝利をつかみ取る。