男子日本代表は22日、埼玉スタジアム2002で行われるFIFAワールドカップ(W杯)2026アジア最終予選(3次予選)の第8節サウジアラビア代表戦(25日、午後7時35分、埼玉スタジアム2002)に向けたトレーニングを実施した。
森保一監督の下、8大会連続8度目のW杯出場を決めたサムライブルー。前節バーレーン代表戦で1得点1アシストの活躍を披露したMF久保建英は既にW杯優勝を見据えている。
「基本的に強いチームの試合を観ていると、『たぶんこのチームが勝つだろうな』と思うじゃないですか。でも、そういったものは日本代表がワールドカップ優勝を目指すのならば、まだ足りないと思います」
史上最速、世界最速でW杯出場をつかみ取った森保ジャパンだったが、バーレーン代表戦も簡単な試合ではなかった。
前半の立ち上がりからボールを保持するも、相手の守備に対して攻め手を欠いて無得点。後半21分にMF鎌田大地が奪った決勝点と、同42分に久保が得点を奪うまで、なかなかチャンスを作らせてもらえなかった。
久保は「強者としての戦い方をもう少しやっていきたい」と反省点を口に。日本代表が真の強豪国になるために個人のレベルアップが必要だとしつつ、マッチメイクの重要性についても言及した。
「僕らがお願いする立場にあると思いますが、(W杯で)優勝したいなら難しい対戦相手にどんどん話をしていかなければいけないと思います。強いチームと試合をしてどうハマるのか、何が足りないのかを修正していくことがより大事になってくる」
久保は具体的な対戦相手の候補としてイタリア代表やモロッコ代表を例示。明確なチャレンジャーとして戦える強豪国との一戦で生まれる「成功体験」がW杯優勝のためには必要だと考えている。
ただ一方で「そこ(マッチメイク)は僕が口を出せる立場ではないので、あくまでも希望という形です。そこは(日本サッカー協会)も考えてくれていると思うので、僕らは僕らでやれることやっていきます」と、まずは目の前の一戦に集中する。
サウジアラビア代表戦を前にW杯出場が決まっている日本代表だが、今後のポッド分けやFIFAランキング(現在15位)を上げるという観点でも、勝利がほしい一戦だ。
久保は「(サウジアラビア代表戦は)ポッド分けにも影響してくる試合になると思うので、(W杯出場が)決まったからといって安堵(あんど)したり、慢心することなく勝点3を取りに行きたい」と意気込んだ。
「結果を出せば盛り上がりも付いてくる」と23歳の久保が日本サッカー界を引っ張っていく。2026年に控えるW杯を最高の状態で迎えるため、日本代表の新たな戦いが始まる。