20250318-japan-training-yukinari-sugawara©Yuta Tamada

サウサンプトンで「僕たちにしかできない経験」する日本代表DF菅原由勢、「全サッカー選手の夢」であるW杯出場へ意気込み

男子日本代表は18日、千葉県千葉市内の稲毛海浜公園でFIFAワールドカップ(W杯)2026アジア最終予選(3次予選)の第7節バーレーン代表戦(20日、埼玉スタジアム2002)に向けたトレーニングを行った。

森保一監督の下、5勝1分けの状況でW杯出場へ王手をかけたサムライブルー。勝てば無条件で8大会連続8度目のW杯出場が決まり(引き分けでも他会場の結果次第ではW杯出場へ)、日本代表史上最速となる。

2日目にとなったこの日は25選手が練習に参加。DF菅原由勢はプレミアリーグの新天地で培った経験を、代表へ還元しようとしている。

「(日本代表が)チームとしてできることは限りがある。まずは選手たちがよりレベルの高い環境でプレーして、より世界で戦える選手になればワールドカップで優勝する確率も上がると思います」

昨夏にオランダのAZアルクマールからサウサンプトンFCへステップアップ移籍を果たした。「そこ(プレミアリーグ)にいられるからこそ、感じられるものがたくさんあります」と多くの学びを得ている一方で、チーム状況は決して良くない。

サウサンプトンはリーグ戦第29節を終えた時点で、勝ち点9の最下位。19位のレスター・シティFCとは8ポイント差をつけられており、残留争いの真っ只中だ。

それでも菅原はリーグ戦26試合1得点1アシストを記録し、チームの中心選手として奮闘。右サイドバックとしてプレミアの強度に順応しつつ、切れ味鋭いクロスボールからチャンスを演出している。24歳のディフェンダーは苦しいチーム状況だからこそ、得られるものがあると強調した。

「正しい言い方なのか分かりませんが、たぶん望んで得られるような経験じゃない。(サウサンプトンで)誰もこの状況を望んでいませんが、それでもいま置かれている状況は僕たちにしかできない経験です」

「もちろん、すごく難しい状況ですし、日々の練習の中でどのようにメンタルやモチベーションを保っていくかを含めて、僕自身も初めての時期を過ごしています。でもチームの一人の選手として、勝利に向かってコミットしなければいけないと思っていますし、本当にいろいろなことを学びながらやれていると思います」と懸命に前を向いた。

世界最高峰のリーグで揉まれている菅原はこの経験を日本代表で生かしてみせる。今月20日の午後7時35分から埼玉スタジアム2002で行われるバーレーン代表との一戦は、自身の価値を証明する絶好の機会だ。

W杯を「全サッカー選手の夢」と形容した菅原は、「ワールドカップ優勝という目標がある中で、代表の選手、代表のチームとして戦う試合は限られています。1試合も無駄にはできない」とバーレーン代表戦に全力をぶつける。

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