男子日本代表は18日、千葉県千葉市内の稲毛海浜公園でFIFAワールドカップ(W杯)2026アジア最終予選(3次予選)の第7節バーレーン代表戦(20日、埼玉スタジアム2002)に向けたトレーニングを行った。
森保一監督の下、5勝1分けの状況でW杯出場へ王手をかけたサムライブルー。勝てば無条件で8大会連続8度目のW杯出場が決まり(引き分けでも他会場の結果次第ではW杯出場へ)、日本代表史上最速となる。
2日目にとなったこの日は25選手が練習に参加。レアル・ソシエダ(ラ・リーガ)のMF久保建英は「できるだけ早く(W杯出場を)決めたい」と意気込みを語った。
「(日本代表は)ワールドカップに行くことが目標のチームではないので。勝てばワールドカップ出場というボーナスが付いてくるというくらいの気持ちで、目の前の相手に全力で勝ちにいきたいです」
今季のレアル・ソシエダではここまで公式戦41試合7得点3アシストを記録したほか、UEFAヨーロッパリーグのラウンド16では名門マンチェスター・ユナイテッド相手に敗れはしたものの、欧州の舞台でつめ跡を残した。
スペインの地で充実の時を過ごす久保にとって、2度目となるアジア最終予選。2022年に行われたオーストラリア代表との一戦(2○0)は、カタールW杯への切符をつかみ取る瞬間をベンチから見届けていたからこそ、「いい思い出はない」と言い切った。
久保は「(2022年のオーストラリア代表戦は)うれしかったですけど、納得はしていなかった」と試合に絡めていないことが歯がゆかった。だからこそ、当時20歳だった青年は日本代表の舞台で味わった悔しさを糧に努力を重ね、ラ・リーガ屈指のプレーヤーに成長。今回の最終予選ではここまで5試合に出場し1得点を奪っている。
「いまは試合に出られるようになった。もちろん(パフォーマンスに)満足はしていませんが、チームの一員であると感じられています。あれ(2022年のオーストラリア代表戦)から選手として成長した部分があって、他人を羨ましいと思う必要もなくなった。自分の実力は分かっているつもりですし、自分の幼稚さや、幼さも抜けて、いい選手になったと思います」と23歳はW杯出場を懸けた一戦に挑む。
日本代表は今月20日の午後7時35分から埼玉スタジアム2002でバーレーン代表と対戦する。前回対戦では5-0と大勝している相手であり、負けは許されない。
「この相手に負けているようでは、みんなが目指しているワールドカップで戦う国と対等以上で戦うのは無理だと思う。先を見据えるわけではないですけど、まずはこの試合に集中したい」と、勝利を絶対条件に掲げた久保がアジア最終予選を『いい思い出』にしてみせる。

