日本サッカー協会(JFA)は13日、「AFC U20アジアカップ中国2025」に臨むU-20日本代表の主将を務めるDF市原吏音(J2・RB大宮アルディージャ)のオンライン会見を実施した。
14日に中国の深圳でグループDのタイ代表との初戦を迎える。FIFA U-20ワールドカップへ続く大事な一戦を前に、昨年行われた1次予選でもキャプテンマークを巻いた市原が意気込みを語った。
「キャプテンをやるつもりで来たし、1次予選も巻いているので自分しかいないと思っていました。キャプテンに選ばれたからといって特に新しいことをやるつもりはありませんが、いままで通りに声を出して(チームを)引っ張りたい。全試合に出て、優勝させることが自分の役割ですし、いいコンディションを維持して、いいパフォーマンスにつなげていきたいです」
大会に向けてコンディションは万全だと話す19歳の市原。高校3年のFW高岡伶颯(日章学園高)や1学年上のDF桒原陸人(明治大)ら年齢やプレーする環境の違う仲間たちとの連係に心配はない。
「上下関係を意識しすぎるとよくないですし、『ピッチではフラットだ』と伝えたい。自分よりも上の年代もいますし、2個下の選手もいる。海外や大学、高校、プロといろいろなチームでやっている選手がいる中で、自分はA代表の方にも参加させてもらって学んだことを還元したいです。悩んでいる選手がいれば、自分が引っ張り上げてチームの輪に入れたいですし、人柄的にもそれが役割。ただ仲はいいですし、少しずつチームになっていると思います。もう一歩、二歩くらい強いチームになって、あしたを迎えたい」
大会を通じての目標は全勝だ。キャプテンはあすに控えた初戦を前に、今夜のミーテングで団結を呼びかける。
「この大会に懸ける想いは強い。きのうは違うグループの試合が始まりましたが、どこが勝ってもおかしくないですし、足元をすくわれる危険性がある。いい緊張感の中でやれていますし、楽しみしかないです」
なお、会見では副主将としてGK中村圭佑(J1東京ヴェルディ)、MF小倉幸成(法政大)、MF佐藤龍之介(J1ファジアーノ岡山)、MF大関友翔(J1川崎フロンターレ)ら4名が選ばれたとも発表。ただ、船越優蔵監督は「(キャプテンは)決めるけど、全員の力が必要だと話しました」とチーム一丸となって大会を戦う必要性を呼びかけた。
「勝てるチームになってきている」と話す市原を先頭に、若きサムライブルーが勝利を目指す。
