FC東京は29日、完全移籍で加入したFW佐藤恵允の囲み取材を行った。
現在23歳の佐藤は実践学園高(東京)から明治大に進学すると、2023年夏に明治大学体育会サッカー部を退部し、Jリーグを経由せずにブレーメンへ加入した。コロンビア人の父と日本人の母を持つアタッカーであり、昨夏のパリ五輪では全4試合に出場して8強進出に貢献。ブレーメンではセカンドチームを主戦場に、今季はドイツ4部で19試合に出場して1得点3アシストを記録していた。
29日のトレーニングからチームに合流した佐藤は「選手とスタッフの方が温かく迎えていただいて、とても入りやすかったです。コミュニケーションもしっかりと取れていますし、雰囲気よくできていると思います」と笑みを浮かべた。
ブレーメンとの契約は半年間残っており、当初はドイツの地でシーズンを終える予定だったが、ウインターブレイクの期間にFC東京から移籍の話をもらい熱意に動かされた。
「自分のキャリアにおいて、どちらの方がいい選択になるかを考えたうえで東京に来ることを決めました。強化部の方からお話をいただいたときに熱量を感じましたし、J1優勝を目標としているという言葉をもらいました。自分の地元でもある素晴らしいクラブですし、J1優勝を何としても達成したいという気持ちが生まれました」
また松橋力蔵新監督については「サッカーをひたむきに考えている方」と印象を語ったうえで、「きょうが初めての練習で、だいぶイメージはつかめています。ここからミーティングなどを重ねていく中で、自分のプレースタイルとチームのスタイルをどのように組み合わせるか考えていきたい」と初のJリーグ挑戦に意気込んだ。
着用する予定の背番号「16」は大学2年時にスタメンで出場し、初ゴールを記録した際に背負っていた思い入れのある数字だ。佐藤は「16」という数字になぞらえて、今シーズンの目標を「16得点決めたい。二桁得点と二桁アシストを目標にしていますし、それがJ1優勝につながると思います。与えられた仕事とプラスアルファをできるようにしたいです」と力強く口にした。