なでしこジャパン(日本女子日本代表)は現地時間7月31日、パリ五輪女子サッカーのグループステージ第3節でナイジェリア女子代表と戦い、3-1で勝利。グループ2位通過で、五輪2大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。
27日のブラジル女子代表戦で2-1の劇的勝利で大会初勝利を飾ったなでしこが、勝ち点0で最下位のナイジェリアと対戦。引き分け以上で準々決勝進出を決めることができる中、池田太監督はブラジル戦から先発4選手を変更した。
序盤から主導権を握ったなでしこは、いい流れのまま22分に先行する。ボックス左で長谷川唯からのスルーパスを受けた植木理子が折り返しのボールを入れると、ファーサイドへ走り込んだ浜野まいかがこれを押し込み、試合の均衡を崩した。
これで勢いに乗ったなでしこは続く32分に加点する。右サイド深くから守屋都弥がクロスを入れると、正面の植木がヘッド。強烈なシュートがバーに弾かれると、ゴール前にこぼれたボールを田中美南が押し込む。田中の今大会初ゴールでなでしこがリードを2点に広げた。
しかし、なでしこは42分に失点。ゴール正面からエチェギニに強烈なミドルシュートを沈められ、2-1と1点差に詰め寄られる。それでも、前半アディショナルタイムにはゴール正面でFKを獲得すると、キッカーの北川ひかるが左足で壁を越す見事な直接FK弾を沈め、3-1と再び引き離す。
迎えた後半、なでしこジャパンは52分にゴール前でクロスに反応した守屋が押されて倒されてPKを獲得。しかし、これはVAR判定の結果、取り消しとなる。
終盤にかけて長谷川唯や北川ひかるを下げて長野風花や宮澤ひなたを投入したなでしこはやや重心を下げた中で追加点を挙げることができなかったものの、ナイジェリアにそれ以上の反撃を許さず、3-1で勝利。グループCのもう一試合でスペイン女子代表がブラジル女子代表に2-0で勝利して3連勝を決めたため、2位でのグループステージ突破となった。
ベスト8だった東京五輪に続く2大会連続決勝トーナメント進出を決めたなでしこはこの後、グループBの1位チームと3日に準々決勝を戦う。
