FIFA女子ワールドカップ2023準決勝のスペイン女子代表vsスウェーデン女子代表が15日にニュージーランドのイーデン・パークで開催された。
グループステージでなでしこジャパンに敗戦しながらも、ラウンド16以降にスイス、オランダを下してベスト4入りを果たしたスペインと、決勝トーナメントで優勝候補のアメリカと日本を破って4強入りしたスウェーデンがファイナル進出をかけて対戦した。
試合序盤はスペインがバルセロナの中心選手であるボンマティを軸に攻勢に出る。ポゼッション率を高めて、より多くのパスをつないだスペインは、カルモナが際どいミドルシュートを放つなどゴールに迫る。
それでも、これに耐えたスウェーデンは前半終盤にかけて反撃。ロルフォがGKのファインセーブを強いる枠内シュートを放つなど応戦した中、前半は0-0のまま終了する。
迎えた後半はスペインが再び攻勢に出ていく。そんな中、81分にスペインがついに均衡を崩す。左サイドからエルモソが入れたクロスをスウェーデン守備陣がクリアしきれず、正面のパラジュエロがハーフボレーのシュートを突き刺した。19歳のパラジュエロは準々決勝のオランダ戦延長後半の決勝弾に続く2試合連続弾となった。
それでも、スウェーデンは88分に意地を見せる。左サイドからハイボールのクロスをフルティグが落とすと、これを正面のブロンクビストが丁寧なボレー。ゴール左にシュートを流し込み、追いついてみせる。
だが、直後に再びスコアが動く。89分、ショートコーナーからボールを受けたカルモナがボックス左手前からコントロールシュートを決めきり、スペインが再び前に出る。
結局、これを決勝弾としたスペインが初のベスト8から決勝まで到達。スペインは20日に行われる決勝で、16日に開催されるオーストラリア対イングランドの勝者と初優勝をかけて対戦する。